Q&A3809 29歳、3回陰性 | 松林 秀彦 (生殖医療専門医)のブログ

松林 秀彦 (生殖医療専門医)のブログ

生殖医療に関する正しい知識を提供します。主に英語の論文をわかりやすく日本語で紹介します。

Q 現在29歳、AMH 4.74、採卵2回、胚盤胞移植3回陰性

 

卵の数は15個ほど毎回取れ、受精までは割とスムーズに行くのですが、胚盤胞は数の割には到達率が悪い印象はあります。1回目は5個凍結、2回目は2個凍結(現在破棄した為貯胚0です)。旦那の精液検査は特に異常なしできています。全てホルモン補充周期移植

1回目は、5日目5BAを移植しかすりもせず
2回目は、5日目5BBを2個移植しhcg12.5で化学流産
3回目は、二段階移植9G5+6日目4BBを移植しかすりもせず
その前にタイミング4回、人工授精4回やりましたが、一度も陽性になったことはありません。

これまで諸々の検査をしてきましたが、特に引っかかることなくここまで来ており、何が原因なんだろう…と迷子状態になっています。Th1/Th2、子宮内フローラ、子宮鏡検査はやりましたが異常なしでした。

海外に駐在する予定があり、かなりスピード感を持って取り組んできました(29歳ですが、4年程駐在する予定なので帰国時には30半ばになる為焦りがあります…)。先生としましてはどのような原因が考えられますか。実は藁にもすがる思いで秋からリプロ東京さんに転院します。先生にいつか会える日を楽しみにしています。

 

A 現在の年齢と胚のグレードから今まで結果が出ていないのは極めて不自然です。必ず原因があるはずです。リプロダクションクリニックのオプション検査を全て網羅し、全ての対策を行なった上での移植がベストです。他院の検査で似たような検査があっても異なる検査であることがあります。何が引っ掛かるか予測不能ですので、全て漏れなく行うのが重要です。おそらく保険で採卵と移植を行なっていたと思いますが、保険移植ではオプション治療の対策がほとんどできませんし、使えるホルモン剤にも制限がありますので、自費での採卵と移植が望ましいでしょう。

 

なお、このQ&Aは、約3週間前の質問にお答えしております。