Q&A3773 妊活しない場合の高プロラクチン血症は? | 松林 秀彦 (生殖医療専門医)のブログ

松林 秀彦 (生殖医療専門医)のブログ

生殖医療に関する正しい知識を提供します。主に英語の論文をわかりやすく日本語で紹介します。

Q 37歳、2人目治療中

 

プロラクチン値が55と高くカバサールを処方されています。来月最後の移植をして治療は終了予定です。今後妊娠を希望しない場合は、プロラクチンが高いことはどんな影響がありますか。生理周期が38日と長いこと以外気になっていることはありません。一度別の内科婦人科などで調べた方がいいのでしょうか。今後、他に気をつけた方が良いこと、リスクのある病気などありましたら教えて頂けますと幸いです。

 

A 高プロラクチン血症で唯一問題になるのは、下垂体腫瘍の場合です。下垂体腫瘍がないことをMRIで確認していれば、妊活しない場合の高プロラクチン血症は、無投薬で構いません。もっとも下垂体腫瘍があるのは、プロラクチンが100以上の場合、あるいは50程度でも頭痛、視力低下、視野狭窄などの症状がある場合です。

 

なお、このQ&Aは、約3週間前の質問にお答えしております。