Q&A3578 女児希望で胚選択 | 松林 秀彦 (生殖医療専門医)のブログ

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生殖医療に関する正しい知識を提供します。主に英語の論文をわかりやすく日本語で紹介します。

Q 32歳

 

30歳の時に第一子の男の子を5日目胚盤胞の5ABにて出産しました。第二子を考えていて、女の子希望です。残りの胚盤胞は以下の通りですが、どれから移植を行うべきでしょうか。
5日目胚盤胞:5AB、3AB、3BB、3BB
6日目胚盤胞:5BB、5BB

6日目胚盤胞は、5日目胚盤胞に比べると染色体異常の可能性が高いと聞いておりますが、その辺も合わせてお答えいただけると助かります。
 

A 女児希望の胚選択では「二兎を追う者は一兎をも得ず」という諺がカギになります。過去にも何度も記載しているように、発育が遅い胚が女児になる可能性が少し高くなるのですが、発育が遅い胚は良くない胚であることが少なくありません。しかし、染色体異常とのリンクについてははっきりとしません。私なら6日目胚盤胞5BBから移植したいと思いますが、間違いなく女児になるわけではありませんので、ご承知おきください。

 

6日目胚盤胞5BBx2回移植→5日目胚盤胞3BBx2回移植→3AB→5ABの順番になります。

 

なお、このQ&Aは、約3週間前の質問にお答えしております。