嬉しい報告とQ&A3420 臍帯過少捻転疑いといわれました | 松林 秀彦 (生殖医療専門医)のブログ

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生殖医療に関する正しい知識を提供します。主に英語の論文をわかりやすく日本語で紹介します。

Q リプロ大阪で第一子を授かり、今回第二子授かりました。その節は本当にありがとうございました。
 

第一子が来月で3歳、第二子が今日で20週6日になりました。
そこで第二子について質問なのですが、今日胎児エコーで臍帯過少捻転疑いといわれ、どのようなリスクがあるのか聞いたところ出産時に胎児の心拍が落ちやすいと言われました。後から気になって検索したところ、胎動減少、胎児仮死、染色体異常、胎児死亡のリスクとでてきて不安になりました。もし臍帯過少捻転だった場合、陣痛が来るまで待たず早めの計画分娩で帝王切開を希望したいと言ってもいいと思いますか(第一子は経膣分娩でした)。また、第一子よりよく動くように思うのですが、お腹の中で動くうちに
臍帯がねじれて治ることはありますか。今のところ赤ちゃんの大きさも週数相当で気になるところはないと言われましたが、臍帯過少捻転だと赤ちゃんの発育(脳など)に影響はありますか。

 

A 臍帯過捻転にしても過少捻転にしても直すことはできません(もともとある「ねじれ」です)。もっとも現段階では単に「疑い」に過ぎませんので、今心配しても仕方ありません。きちんと診断がついている場合は、厳重な分娩管理で対応することにになります。もちろん、早めの計画分娩もご相談して良いと思いますが、きちんと診断がついてからです。また、赤ちゃんの脳への影響はありません。

 

なお、このQ&Aは、約3週間前の質問にお答えしております。