Q&A3187 次回移植についてアドバイスを | 松林 秀彦 (生殖医療専門医)のブログ

松林 秀彦 (生殖医療専門医)のブログ

生殖医療に関する正しい知識を提供します。主に英語の論文をわかりやすく日本語で紹介します。

Q 妻40歳、夫25歳、クリニックから提案や説明が一切なく、転院を考えていますが、凍結胚があと1個あります


妻 感染症、ホルモン値など必ず必要な検査のみ、AMHも測ってません
夫 精液検査良好
2020年12月より卵胞チェックによる妊活スタート、同月卵管通水検査で片側狭窄の可能性を指摘されるも翌月のタイミングで自然妊娠→5w4dで化学流産


その後半年ほど陰性続きのため転院→卵管造影検査で右閉塞、左も怪しいと言われステップアップ→超低刺激法で採卵し4個とれ1個廃棄、4ABの胚盤胞を2つ凍結、採卵と同じ周期に100点満点と言われた初期胚を移植し陰性→翌月凍結していた4ABの胚盤胞を移植、こちらの希望でレベニンS、バイアスピリン使用→BT10判定日HCG 20くらいで判定保留→BT14に再判定でHCG80で再び判定保留→BT21に陰性

今後どんな検査が必要でしょうか。私にはどんな治療を提案されますか。経済的に厳しく検査に回せる費用があまりありませんと伝えたところ、慢性子宮内膜炎の検査はせず、未検査ですがビブラマイシンを2週間飲みました。

 

A 陰性と化学流産がありますので、できる限りのオプション検査を実施してから移植をお勧めいたします。すなわち、慢性子宮内膜炎検査、子宮収縮検査、銅亜鉛採血、25OHビタミンD採血、不育症セット採血、HOMA-R採血、着床の窓の検査です。検査よりも、採卵や移植の費用の方が高額だと思いますので、万全を期して移植する方が良いと思います。

 

なお、このQ&Aは、約2ヶ月前の質問にお答えしております。