Q&A3080 リプロ大阪→リプロ東京で第二子希望 | 松林 秀彦 (生殖医療専門医)のブログ

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生殖医療に関する正しい知識を提供します。主に英語の論文をわかりやすく日本語で紹介します。

Q リプロダクションクリニック大阪で、顕微授精を行い第一子を出産することができました。その節は本当にありがとうございました。
 

第二子を考えているのですが、二点気になることがあり質問させていただきたいです。
①現在は東京に住んでおり、リプロダクションクリニック東京に通院します。大阪から凍結胚を移送していただくことになると思うのですが、胚移送することで胚自体に悪い影響を及ぼすということはないのでしょうか。
②前回の治療の際、移植前の子宮鏡検査で内膜ポリープが発覚、切除手術とBCE検査(念のため先にしていただきました)の後の移植で成功しました。今回子宮鏡検査でポリープがなかった場合、スクラッチング等のオプションを考えた方が良いのでしょうか。ポリープ切除やBCE検査で子宮内に軽い炎症反応を生じたことで、成功につながったのではないかと思っています。

 

A 

①リプロダクションクリニック東京開院時に、およそ100名程の精子、卵子、胚を大阪から東京に移送しましたが、大きな問題はありませんでした。日本国内での移送は問題ないものと考えますが、海外からの移送の場合は液体窒素の枯渇による胚の死滅の問題が生じてくるかもしれません。また、移送中の交通機関のトラブル(様々に理由による遅延、荷物の紛失など)の可能性は、いかなる場合にも起こり得ます。
②ポリープ切除やBCE検査によるスクラッチ効果がどの程度あるかは不明ですが、もし子宮鏡検査でポリープがなかった場合には、スクラッチング等のオプションを考えて良いと思います。

 

なお、このQ&Aは、約2ヶ月前の質問にお答えしております。