Q 30歳から治療を始め、不妊9年目、海外で治療中。
過去に質問させていただいてお返事をいただいたこともあります。その際はありがとうございました。
体外受精を何度か試みるもなかなかうまく卵がとれなかったり(低AMH)、うまく育たなかったりで3年前からドナーエッグにうつりました。2人の20代のドナーから卵子提供を受け6つの胚盤胞ができたため3回にわけて移植しました(PGT-Aをしていないため念のため2個ずつ)。グレードはどれも6ABや6BAなどほぼ一番よいものに近いものです。しかし、HCGゼロが2回、HCG 6が1回出ただけで暗礁に乗り上げています。ドナー会社からも、もうやめてもよいのではと言われました。
もともと卵子に問題があるようだと言われていたし、卵子提供を受ける前に色々検査もしましたが、移植前の内膜はいつも教科書にのるくらいきれいといわれ、ERA(ホルモン補充周期で実施)も問題なし、感染症なし、ポリープ問題なし、筋腫はありますが、場所的に全く問題なしだそうです。唯一EMMA検査でBiomassがultra lowだったので、プロバイオティックスを勧められ、2か月膣剤を使用し、そのときだけHCGがはじめて移植2週間後の検査で6だったのですが、そのままHCGはあがりませんでした。他にできる検査があれば実施したいのですが、不妊治療のクリニックもこれ以上の検査は思いつかないそうです。何かよい検査がありましたら、教えてください。
A 着床障害の検査に世界的に定まったものはなく、それぞれの施設で様々な方法が行われています。リプロダクションクリニック では、慢性子宮内膜炎(CD138細胞検査)、子宮収縮検査、銅亜鉛採血、25OHビタミンD採血、不育セット採血、ERPesk検査を実施しています。
注意点として、EMMA検査は、慢性子宮内膜炎を起こすかもしれない細菌を調べる検査であり、CD138細胞を調べていませんので、慢性子宮内膜炎の診断にはなりません。また、ERA検査とERPeak検査の結果が異なることがありますので、より診断精度の高いERPeak検査を受けることをお勧め致します。
なお、このQ&Aは、約2ヶ月前の質問にお答えしております。