Q&A2943 遠方からリプロへの転院を考えています | 松林 秀彦 (生殖医療専門医)のブログ

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生殖医療に関する正しい知識を提供します。主に英語の論文をわかりやすく日本語で紹介します。

Q 遠方からリプロへの転院を考えています。

地元の病院にて高刺激を2回やりました。どちらもHMG450単位を1週間ほど…でも卵胞が1つしかとれなく。やっとの思いで、その1つは6日目胚盤胞3BBになりました。採卵後に小さい卵胞がまだあるとの事で、HMG300単位を4日ほど追加しましたが育たず中止。高刺激のし過ぎでしょうか。リプロへ転院した際は、まず色々な検査から始まりますか。すぐ採卵とはならないでしょうか。
 

A 当院は開院以来、スピードを重視した診療を行っていますので、すぐに採卵周期に入ることができます。

 

採卵にあたって必要な採血は、当院のスクリーニング検査(他院で実施していたとしても当院で実施が必須)、AMH(過去1年以内のデータがあればそれでOK)、卵子の改善策として低反応セット(25OHビタミンD、テストステロン、DHEAS:他院のデータでOKですが、不足分は補正して再検査が必要)です。あとは自己注射ができればOKですが、当院で自己注射指導が受けられます。

 

なお、高刺激は注射の量をやみくもに増やせば良いのではなく、適切な刺激の強さで行うことが肝心です。そのためには、FSH値をモニターしながら、薬剤量の調節が必要ですが、この方式を採用しているクリニックはほとんどありません。ぜひ、リプロで治療をされることをお勧めいたします。

 

なお、このQ&Aは、約2ヶ月前の質問にお答えしております。