リプロで採卵したかったのですが、、、 | 松林 秀彦 (生殖医療専門医)のブログ

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生殖医療に関する正しい知識を提供します。主に英語の論文をわかりやすく日本語で紹介します。

「リプロで採卵したかったのですが、自然周期や低刺激周期をやっていないと思って、別のクリニックに通院していました」という方がちらほらお見えになります。

 

リプロダクションクリニックは刺激周期のみの不妊クリニックと思われているようですが、リプロ大阪でもリプロ東京でも自然周期や低刺激周期も実施しています。様々な条件の方がおられますので、全ての方にいつでも対応できるよう、可能な限り全ての方法を実施できるようになっています。

 

通常、月経周期3日目から採卵周期を開始しますが、その時点でのホルモン値と卵胞数(AFC)をもとに、患者さん毎のみならず微妙に変化する周期毎に適切な方法と薬剤を選択し、周期途中での経過により微調整を加えるといった方式を取っています。例えば、FSHが高い方はFSH調整周期をしますし、卵胞が少ない方は遅延法により卵胞数増加の提案も致します。これにより、1周期も無駄にならないようにしています。

 

また、排卵抑制法としては、ロング法、ショート法、アンタゴニスト法、黄体フィードバック法(PPOS法)の全てが可能であり、その方にふさわしい方法を選択しています。

 

リプロダクションクリニック 東京 公式ブログの下記の記事も参照してください。

2020.10.20「卵巣刺激に使うHMGの量はどのように決めるのか(生殖医療解説シリーズ番外編17)