Q&A2567 第2子を最少の通院回数で希望 | 松林 秀彦 (生殖医療専門医)のブログ

松林 秀彦 (生殖医療専門医)のブログ

生殖医療に関する正しい知識を提供します。主に英語の論文をわかりやすく日本語で紹介します。

Q 長年の不妊治療を経て、貴院にて第1子を授かりました。有り難うございました。 

凍結胚の更新期限が迫っており、第2子も検討したいのですが、子供を育てながら今までのように通院をするのは難しいため、更新を迷っています。前回と同じやり方で治療するのが基本でしょうか。前回はヘパリン注射、バイアスピリンやダクチル、ビタミンDや亜鉛の服用などがありました。またSEET法で移植しましたが、SEET液がもうないため、そこは違うやり方になるかと思います。なるべく通院回数を減らして移植を行いたいのですが、何かやり方はありますでしょうか。本来は通院してご相談したいのですが、コロナウイルスの影響と子供も産まれたばかりのため通院が難しい状況です。ちゃんとした回答を頂くのは難しいかと思いますが、こんなやり方があるなどご意見を伺えたら幸いです。
 

A 基本的には、第1子の時と同じ方法で行うのが良いです(その方の必勝法です)。時をさかのぼることはできませんので、凍結胚の更新はしておくことをお勧めいたします。SEET法の代わりとして、G-CSFやスクラッチがあります。移植周期の通院回数は、下記のようにすれば最小限で実施が可能です。

1 第2子希望の初診時に、前回引っかかっていた項目を再検査

2 検査結果確認として移植周期の生理2〜5日目に受診し、移植周期開始も兼ねる

3 移植決定日にG-CSFあるいはスクラッチを実施

4 移植当日

5 判定日

 

なお、このQ&Aは、約2ヶ月前の質問にお答えしております。