嬉しい報告:頸管短縮+前置胎盤疑いで無事出産 | 松林 秀彦 (生殖医療専門医)のブログ

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生殖医療に関する正しい知識を提供します。主に英語の論文をわかりやすく日本語で紹介します。

2018.7.3「Q&A1878 シェーグレン症候群、子宮頸部腺癌術後、第二子は?

2018.10.29「Q&A1996 第2子不育症は?

で回答頂きありがとうございました。

昨年の7月、妊娠していることが分かりましたが、化学流産になってしまいました。生理がきて、すぐにまた妊娠しました。信じられない気持ちでいっぱいでした。頸管が短く、早産を覚悟した妊娠。12~16週まではそこそこの出血があり、前置胎盤だと言われ、自宅で安静にしていました。健診の度に不安でしたが、おなかが大きくなるにつれ、胎盤の位置は上がり、頸管長も約3センチ以上をキープ、順調そのものでした。


シェーグレンでSSA抗体、SSB抗体が陽性のため、心ブロックかどうかもよく診てもらって、ありませんでした。血小板の方は、一時3万まで下がりましたが、徐々に9万キープ。問題なく臨月に入り、羊水もたっぷりあり、子宮口が約2センチ開き、赤ちゃんは少し下がってきていました。ただ、陣痛は一向にこないまま、予定日を超え、赤ちゃんの体重も3300gを超え…誘発分娩になりました。入院した時点では、羊膜剥離してもらい、子宮口4センチ開。促進剤を打つと子宮口はさらに開き、陣痛はきましたが赤ちゃんが骨盤にハマってこない。微弱陣痛が続き、長丁場になりましたが、最終的には人口破膜?をして、3496gの女児出産に至りました。子宮収縮の点滴を打ったり色々出血対策をとってもらいましたが、結局960ccの出血。

先生からの御返信、ミゼラブルなケースを想定して夫婦でよく相談しました。結果的に問題なく、出産できましたが、リスクが大きい妊娠出産だったなと思っています。2人の子どもを大切に育てていきます。先生、ありがとうございました。

 

コメント:心配したことが起きず良かったですね。医師は常に最悪のケースを想定しています。それが取り越し苦労に終わった時、本当にホッとします。