嬉しい報告:他院にて採卵8回、リプロで初回移植で妊娠 | 松林 秀彦 (生殖医療専門医)のブログ

松林 秀彦 (生殖医療専門医)のブログ

生殖医療に関する正しい知識を提供します。主に英語の論文をわかりやすく日本語で紹介します。

33歳から東京で不妊治療を始め、漢方、サプリメントを飲み、鍼灸やホットヨガをやりつつ、タイミング法、人工授精、体外受精と2つの不妊治療専門院でステップアップしていったものの、体外受精では採卵を8回しても胚盤胞まで育たず、その院の方針で胚盤胞でなければ胚移植ができないことを理由に移植してもらえない月日が続きました。そんな中、36歳の時に膠原病と診断され、それが妊娠がうまくいかない原因と治療院から説明を受け、チラージンを処方することはできるが、チラージンを飲めば膠原病の症状は悪化する。それでも不妊治療を継続したいかと決断を求められました。治療院の待合室で一人泣いたのを思い出します。
 

その後、東京にリプロダクションクリニックがオープンしたことを知り、2018年1月に転院し、先生からチラージンを飲みながら妊娠できた患者さんは多くいると説明して頂き、チラージンを服用しながら初めての2段階初期胚の移植で無事37歳で妊娠でき、3070gの男の子を無事に出産することができました。リプロは初回の移植で妊娠できたため、短い間しかお世話になりませんでしたが、常に患者に寄り添ってくれ、本当にここまで心強かったです。大変お世話になりました。ありがとうございます。これまでの不妊治療院では仕事の都合でどうしてもその指定日だけは通院できない時があったのですが「本気で妊娠したいの?」と言われることもあり、仕事しながら治療にあたることへの精神的な負担、金銭的や時間的な負担に押し潰されそうでした。そんな中の膠原病を理由にした、妊娠は難しい宣言に絶望を感じていました。

治療にあたる女性はみんな不安とプレッシャーを抱えて通院しています。初めて聞くたくさんの医療用語や溢れるネット上の情報に翻弄され、日々苦しんでいます。そんな中、リプロでの患者に寄り添ってくれる治療方針がどれほど嬉しかったことか。主人ともに本当に感謝しています。本当にありがとうございました。激務が続く日々かと思いますが、お身体をお大事にしてください。

 

コメント:医療者の何気ない一言が患者さんに与える影響は計り知れません。知識や技術のみならずコミュニケーションの力は大きな要素だと思います。リプロ東京がお役に立てて嬉しい限りです。