嬉しい報告:45歳、リプロ東京で妊娠 | 松林 秀彦 (生殖医療専門医)のブログ

松林 秀彦 (生殖医療専門医)のブログ

生殖医療に関する正しい知識を提供します。主に英語の論文をわかりやすく日本語で紹介します。

リプロダクションクリニック東京に通わせていただいた現在45歳の者です。私は医療職に従事しながら産科系とは縁遠く、ましてや生殖医療についての知識は皆無の中、遅い結婚をいたしました。自力での妊娠は無理だろうと考え結婚2年目に重い腰を上げ不妊クリニックに検査のための受診をいたしました。そのクリニックは成績はいいとの評判でしたがインフォームドコンセントを全く感じられず勤務先近くの別の不妊クリニックで追加検査と数回の人工授精を行いました。卵管造影の際に左につまりがあり、体外受精への移行も必要だと感じいろいろな情報の中から松林先生のブログにたどり着きました。
 

不妊は病気であるという前提のもと、自然周期よりも治療としてのホルモン補充療法が希望であり、それを行ってくれる病院であること、また、松林先生のブログにあった「ある一つの方法しか行わないクリニックでは、それに合った方だけが妊娠し、合っていない方は妊娠できません。したがって、私はどのクリニックでも全ての方法が可能であるべきだと考えています」という言葉とクリニックでの共通のヴィジョンによる治療が行われているとの記載を見てどういう選択をしても臨機応変に対応してくれる病院だと感じリプロダクションクリニック東京に転院しました。

8月に転院しFT手術と1度の人工授精のあと2回目の移植で無事に着床、45歳を目前にして無事に出産を終えることができました(高齢のためのトラブルも多々ありましたが、、、)。

私の出産した大学病院ではプロテインS活性不良に対するヘパリン注射に対して懐疑的だったこともあり、妊娠から出産までの経過の中で本当に大変お世話になりました。

無事に妊娠出産できたことももちろんそうですが、私がリプロに感謝しているのは忙しい中、患者の訴えをくみ取ろうとする姿勢がすべての医師に感じられたこと、内診がとても丁寧であること(これは本当に大きなことでした)、どの医師に相談しても同様の答えが返ってきたこと。これらのことは私が長く働いてきた医療の現場で頑張っている専門職であるからこそなかなか達成できないことであると感じています。根拠となる情報の取捨選択一つで意見が食い違うことも多い中、医療チームの中でコンセンサスを得る努力を積み重ねているのだろうと感じました。患者として受診しながら自身の今後の医療人としての在り方についても考えさせられる治療期間でした。

授かった我が子は夢のようにかわいく、今もって奇跡だと感じています。ホルモンバランスの乱れも手伝い出産に至った現在のことを考えるとついつい涙が出てしまうこともあります。これからが大変だと思いますが、授かった命を大切に育てていきたいと考えております。松林先生をはじめとして、リプロダクションクリニック東京の皆さまには本当に感謝しております。本当に本当にありがとうございました。

 

コメント:当院には、医師や看護師など医療関係の方が多数通院されています。どの分野でも、同業者の方に選ばれる病院はレベルの高い病院だと考えています。このようなコメントは、私たちスタッフの励みにもなります。これからも多くの方の奇跡を現実にできるようさらに頑張って行きたいと思います。