最近読んでよかった本 その44 | 松林 秀彦 (生殖医療専門医)のブログ

松林 秀彦 (生殖医療専門医)のブログ

生殖医療に関する正しい知識を提供します。主に英語の論文をわかりやすく日本語で紹介します。

最近読んでよかった3冊を簡単に紹介します。

なお、紹介の順番は五十音順にしています。

 

 

「君の膵臓を食べたい」住野よる

同級生「山内桜良(さくら)」が余命1年であることを偶然知ってしまった主人公の「僕」。桜良は、一見普通の明るい女子高生なのだが、膵臓の病気により死期が迫っていた。まるで正反対の性格の2人、僕と桜良が一緒に過ごすことで、互いに自分の欠けている部分を持っているそれぞれに憧れを持ち、次第に心を通わせていきながら成長していく。しかし、運命の死は突然に訪れる。彼女の遺したものに目を通した「僕」は絶望の中に光を見い出す。映画化された作品です。後半は涙が止まりません。

 

 

「黒猫の小夜曲」知念実希人

 「優しい死神の飼い方」の続編です。黒猫に姿を変え、地縛霊の未練を解決し、わが主様の元(天国)へ送るという使命を持つクロ。製薬会社の会長、研究員が次々と死ぬ不可解な事件が起き、その全員が地縛霊になってしまう。クロはもと地縛霊の麻也とともに、それぞれの事件の関係性や真相を探ることになる。皆、何故未練を残して地縛霊になってしまったのか?一見関連のなさそうな4つのお話が最後で見事につながる技は流石です。最後のどんでん返しに唖然とします。前作では犬でしたが、今回は猫、次は何になるか期待が高まります。

2016.9.5「最近読んでよかった本 その17」を参照してください。

 

 

「探偵倶楽部」東野圭吾

VIP専用の会員制調査機関である「探偵倶楽部」が、5つの事件を迅速かつ冷静に解決する。探偵は、日本人離れした彫りの深い顔立ちをした男と、美人の助手の二人組。偽装の夜と罠の中がお勧めです。