Q&A1643 体重減少性無月経でお休みは? | 松林 秀彦 (生殖医療専門医)のブログ

松林 秀彦 (生殖医療専門医)のブログ

生殖医療に関する正しい知識を提供します。主に英語の論文をわかりやすく日本語で紹介します。

Q 32歳、AMH 2.66
22〜23歳あたりに無理なダイエットをして3年ほど無月経のままでした。それからはカウフマン療法を続け、今でも薬がないと生理はきっとこない状態です。

先月に初めての人工授精に挑戦しました。陽性反応がでましたが、出血が止まらずHCGも下がっていき化学流産となりました。

治療を辞めたら妊娠したという話をよく聞きますが、わたしのように無月経の場合でも有り得る話でしょうか。薬がないと生理が来ない場合、排卵すらしない状態ですよね。長年の治療で、少し休憩したいなと思う時と、辞めたら自然妊娠の可能性もないのにと結局止まることが出来ないんだなと考えてしまいます。

 

A 体重減少性無月経の場合には、生理3日目のベースのLHとFSHが測定感度以下でなければ自然排卵の可能性はあります。

しかし、行き詰まってしまった場合には、排卵がどうあれ、一度お休みするのは悪くありません。