Q&A1528 癌予防は? | 松林 秀彦 (生殖医療専門医)のブログ

松林 秀彦 (生殖医療専門医)のブログ

生殖医療に関する正しい知識を提供します。主に英語の論文をわかりやすく日本語で紹介します。

Q リプロで石川先生にTESEをしていただきました。夫はクラインフェルター症候群です。
2013.10.30「
無精子症の男性は癌になりやすい?」の記事を拝見し、日々の食生活、運動などできるだけ気をつけるようにしていますが、具体的にどのような検査を受けておけば早期発見できるでしょうか。夫は会社では法定健康診断しかなく、人間ドックを受けるべきか。またどのような人間ドックを受けておくべきなのか。何かアドバイスがありましたら教えていただけると嬉しいです。また日常生活での注意点などありましたら、お教えください。

A 現在の人間ドックには癌検診を主たる目的としたものがあります。この種の検査を受けることをお勧めいたします。具体的には、PET-CTや腫瘍マーカーなどを含む検査です。また、癌細胞の栄養源はグルコース(血糖)ですので、糖質制限食が推奨されます。糖質制限を行うとケトン体が産生されます。癌細胞はケトン体を栄養にすることはできませんので、糖質制限食は癌予防に極めて有効な方法ではないかと最近考えられています。