最近読んでよかった本 その24 | 松林 秀彦 (生殖医療専門医)のブログ

松林 秀彦 (生殖医療専門医)のブログ

生殖医療に関する正しい知識を提供します。主に英語の論文をわかりやすく日本語で紹介します。

最近読んでよかった3冊を簡単に紹介します。

なお、紹介の順番は五十音順にしています。

 

 

「化学探偵Mr.キュリー5」喜多喜久

薬学部を出て、現在も製薬会社で研究職に就いている作者のシリーズもの第5弾。なかなか良く考えられた化学(医学?)ミステリーが5編、沖野教授と事務の舞衣が繰り広げる漫才風な掛け合いもご愛嬌。どのネタもハッピーエンドが基本でスッキリします。

 

「ゴールデンスランバー」伊坂幸太郎

総理大臣殺人犯にでっち上げられ、仙台市街を逃げる、逃げる、逃げまくる主人公。様々なヒトの助けがあり、2日間逃げまくります。さて、丸2日間の大捕物の結末はいかに。映画にもなりましたので、先に観ていましたが、小説でも映像が思い浮かぶような素晴らしい描写です。

 

 

「宿命」東野圭吾

ふたりの男、医師と警察官。ある事件を介して知り合ったふたりは、かつてのライバルだった。捜査が進む中で、次第に明らかにされる事実。このふたりは全く対照的であるにもかかわらず、ふたりを結ぶ意外な共通点が明らかにされる。これは、「宿命」なのか「運命」なのか。東野圭吾らしい、練りに練られ、よく考えられた作品です。