Q妻:35歳、染色体均衡型転座、夫:34歳、染色体異常なし、他の検査は未実施
結婚後、基礎体温で約1年半妊娠反応が出ず、その後タイミング療法(クロミフェン1T D5-9、排卵誘発のhCG5000単位)3周期めに妊娠し、2013年8月に第一子出産(健常児、周産期異常なし)
その後、第二子に向けて治療再開し、タイミング療法(クロミフェン1T D5-9、hCGなし)3周期めに妊娠しましたが、胎児に染色体異常(不均衡型転座)が見つかり、2016年5月に死産。夫婦の染色体検査を行い、上記診断となりました。
こののち、松林先生のセカンドオピニオン外来を受診し、不育症検査の結果、プロトロンビン抗体aPS/PT 31↑、TAT 12.2↑、プロテインS活性 60%↓との結果。妊娠反応陽性後にバイアスピリン1T 内服 ~16w、ヘパリン5000単位2V 朝夕 皮下注~28wとのご指示をいただきました。ありがとうございます。
わたしが染色体に均衡型転座を持つため、出産まで至る確率は健常者の約1/2程度、ざっと「普通の人の2倍頑張れば健常児を出産できる」と認識しています。
死産後、生理を1回見送ったのちに治療を再開したところ、1周期めで妊娠(クロミフェン1T D3-7、hCGなし)し、妊娠反応陽性後(おそらく4w3d)にバイアスピリン内服とヘパリンを開始しましたが、化学流産となりました。死産、化学流産を経て、今後1周期も無駄にしたくないと考えております。
①今後、化学流産後の治療は、いつ再開したらよいのでしょうか。
流産時の生理(出血)後は休み、次の生理を待つ方がよいのでしょうか。前述のとおり、1周期も無駄にしたくない気持ちですので、このお休み周期が非常に苦痛です。担当の婦人科の先生(生殖医療はご専門ではありません)は「普通は流産後すぐに誘発しないし、育たないかもしれないので、今週期はクロミフェンはやめましょう、タイミングも見ません」という内容のことをおっしゃいました。しかし、わたしとしては、妊娠にマイナスでないのであれば、卵胞が育つ可能性が比較的低くともあるのであれば、誘発してエコーでタイミングをチェックし、妊娠の可能性を上げたいと考えます。
②妊娠を目指す場合、そして妊娠した場合、性交で女性がオーガニズムを感じることは、マイナスでしょうか。避けた方がよい時期があれば、お教えいただきたいと思います。
③第一子は健常児を出産し、次に20週で死産、その次は化学流産と、妊娠期間はどんどん短くなっています。これは何か意味があるのでしょうか。
④また、妊娠に至るまでの期間はなぜか短縮していますが(第一子までに21周期、第二子までに3周期、今回の化学流産までに1周期)、これらは、何か意味があるのでしょうか。偶然なのかとも思いますが、妊娠できるということは励みにしてよいでしょうか。着床促進の可能性もあるでしょうか。
⑤今後妊娠した場合、12wの段階で絨毛検査を受ける予定です。その場合、ヘパリン、バイアスピリンはどのようにしたらよいでしょうか。硬膜外穿刺(17Gまたは18G針)に準じて、ヘパリン4時間前中止、バイアスピリン継続~7日前中止などの対応でよろしいでしょうか。胎児のことを考えたらバイアスピリンは継続したいと思いますが、気にしすぎでしょうか。基本的には、実施施設の基準に従いますが、先生のご意見を伺いたく存じます。
⑥わたしは現在35歳ですし、今後は一般的に妊娠の確率も下がる一方です。そして、主人の方針で、タイミング療法より高度な治療は受けないと決めています(これは納得しています)。諦めたら終わりだとは思いますが、今後、諦めずにタイミングを取り続けて、死産流産を乗り越えて行けば、また健常児をこの手に抱くことができるでしょうか。ずっとずっと、2人の子どもを育てたいと思っていましたので、その夢が叶わないかもしれないと思うと、くじけそうになってしまいます。可能性があるならば、ぜひ、松林先生に「諦めなければ十分に可能性はあります」と、励ましていただきたく存じます。いつも、質問コーナーでの先生のそういった発言に、元気をいただいております。どうかよろしくお願い申し上げます。