Q&A603 day 6〜7胚盤胞移植の決め方 | 松林 秀彦 (生殖医療専門医)のブログ

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生殖医療に関する正しい知識を提供します。主に英語の論文をわかりやすく日本語で紹介します。

Q 32歳で採卵した、初期胚、胚盤胞合わせて6個の胚を移植してきましたが結果が出ていません。
1 凍結胚、3日目8分割G1、ホルモン補充、陰性
2 新鮮胚、3日目8分割G1、化学流産
3 凍結胚盤胞、自然周期+シート法、陰性
4 凍結胚盤胞、自然周期+シート法、陰性
5 凍結胚盤胞、自然周期+シート法、陰性
6 凍結胚盤胞 、ホルモン補充+シート法+アスピリン、陰性
胚盤胞はロング法で9個得ることができ、見た目が良いものから移植しています。グレードは5AAから3BBまで様々ですがCがつくものはありません。
子宮鏡検査は異常なし。抗PEIgG抗体が微妙に陽性(基準値0.3未満のところ0.309)
次回の移植では、移植日をずらす方法をお願いしてみようと考えているのですが、day 6に移植するか、day 7に移植するかの判断はどのようにされていますか。ERAテストの論文ではday 7の人が多かったのでday 7から。それとも1日ずつずらしていくイメージでday 6からでしょうか。

A 新鮮初期胚移植で反応が出ていますので、大きくズラすとハズレると思います。この場合は、まずヘパリンを使用して移植するのが良いと思います。できれば反応が出た時のように、3日目の新鮮胚移植がお勧めです。ヘパリン使用しても、もし結果が出なければ、day 6をトライしてみてください。ERAテストができない現状では、過去の移植の結果を踏まえて少しでも反応が出た所の近くを狙うのが得策です。