Q&A591 化学流産2回、NK活性高値 | 松林 秀彦 (生殖医療専門医)のブログ

松林 秀彦 (生殖医療専門医)のブログ

生殖医療に関する正しい知識を提供します。主に英語の論文をわかりやすく日本語で紹介します。

Q 化学流産2回、NK活性高値
採卵し約10個の凍結胚盤胞があるのですが、2回連続で化学流産となってしまいました。
血液検査をしたところ、NK細胞活性が45でした。主治医からは、イントラピッド治療を行った上での移植を進められたのですが、数値が基準から「5」しか超えていないということと、この治療を行った際は、免疫力が下がると聞き悩んでおります。

A イントラピッドに否定的な意見を持っている医師もおられますが、何故イントラピッドによりNK活性が低下するのか、作用機序が明らかでないからです。しかし、動物実験でも、ヒトでも確かにNK活性が少し低下します。私の経験から、イントラピッドによるNK活性低下は5~20程度ですので、免疫力が低下するまでには及びません。安心して治療を受けられてはどうでしょうか。