Q&A503 妻38歳、夫31歳、海外在住 | 松林 秀彦 (生殖医療専門医)のブログ

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生殖医療に関する正しい知識を提供します。主に英語の論文をわかりやすく日本語で紹介します。

Q 2014.9.8「Q&A442 38歳、AMH 0.77、FSH 11-13」の続き
稽留流産手術を9週目に行いましたが、50日以上経過しても生理がまた来ません。40日目にこちらの医師に診てもらったところ、経過を知らずにみれば、15日目くらいの様子(エコーでは、卵胞が少し大きくなり始め、内膜が三層になことを確認)ということで、あと7~10日待って生理が来なかったら、薬を使いましょう、ということでした。この場合の薬、というのはやはりピルが一般的でしょうか。ピルを使用するのには抵抗があり、ただ、自然に生理が来ない状態も良くないと思っています。ここ数年、通常の周期は24-26日と短いながらも乱れたことはほとんどありませんでした。
また今後は低刺激法をしてはどうかとの提案を受け、前向きに捉えています。先生がおっしゃる「hMG製剤使用」とは、低刺激ではなく、hMG製剤を使用しての高刺激ということでしょうか。

A 流産手術から50日以上経過して生理が来ないのでしたら、薬剤の使用をお勧め致します。私の経験上、生理調整に最も負担の少ない薬剤は、プレマリン(Conjugated Estrogens 0.625mg)とノアルテン(Norethisterone 5mg)を2錠分2です。最短で7日間の内服ですみます。この薬剤によりFSHが増加することはほとんどありません。

また、「hMG製剤使用」とは「FSH製剤」を使用しないことを意味しています。したがって、低刺激でも高刺激でもどちらの場合でも使用できます。