Q&A398 生理前の痛みでロキソニンは? | 松林 秀彦 (生殖医療専門医)のブログ

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生殖医療に関する正しい知識を提供します。主に英語の論文をわかりやすく日本語で紹介します。

Q 子宮腺筋症、内膜症、筋腫、生理痛
生理中はロキソニンを飲み続けてなんとか過ごしていますが、生理前2日間の腹痛の際にロキソニンが飲めず、痛みに苦しんでいます。ロキソニンは私にはよく効くので、飲めば痛みは治まるのですが、妊娠前の痛みかもしれないと思うと飲めません。生理前2日間の痛みは、かなり激しい痛みです。やはり、出血を確認するまでは、妊娠の可能性もあるので飲まないほうがよいでしょうか。

A 赤ちゃんに薬剤や放射線が影響するのは、妊娠が判明してからになります。つまり、妊娠検査で陽性を確認するまでは通常の内服は問題ないとお考えください。
しかし、解熱鎮痛剤に関しては、胎児への影響ではなく、着床への影響があるかもしれません(断定はできません)。アセトアミノフェン(アンヒバ、カロナール、タイレノール、小児用バファリンなど)は安心して使用することができると思います。痛みを我慢するのは、痛みの神経をさらに過敏にさせるので、得策ではありません。

下記の記事を参照してください。
2013.11.10「☆鎮痛剤を飲んでよい時期と種類は?」
2012.11.17「☆妊娠中の投薬」
2012.11.23「☆妊娠中の放射線被ばく」