Q&A136 36歳、AMH 0.74、FSH 13.8、プラノバール | 松林 秀彦 (生殖医療専門医)のブログ

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生殖医療に関する正しい知識を提供します。主に英語の論文をわかりやすく日本語で紹介します。

Q 36歳、AMH 0.74、FSH 13.8
採卵は排卵済みを含め今回で4回目です。低刺激による卵胞数は空胞を含めて2個、1or2個、3個、1個(今回)と常に少なめです。しかも今回は育たなかった小さな卵胞を残したままになっています。前回の採卵後プラノバールを12日間処方され服用しましたが、ネット上には低AMH高FSHの人はプラノバールで卵が育たなくなるという情報があふれており不安になっています。確かに今回は1個だけの採卵になりました。D3のE2も25まで下がりました。そして今回は、私がプラノバールを嫌がったためにソフィアAを処方されました。調べるとプラノバールよりも少し強めの薬なのでしょうか。うまく胚盤胞まで育てば翌周期に移植となりますが、ダメだった場合は採卵周期にしたいと思います。残卵もあることだし、一か八かでまたピルを飲んだほうが良いのでしょうか。今回ダメだった場合は、貴院にお世話になろうと思っています。ピルを飲んだ翌周期でも採卵することは可能でしょうか。

A 私もかつてはプラノバールやソフィアAやソフィアCを使用して生理を調整していましたが、現在では使用していません。強いとか弱いということではなく、予想外に生理が遅れるため、計算できないからです。現在、生理の調整にはプレマリン+ノアルテンを使用しています。これらの薬剤を内服した後でももちろん採卵は可能です。ただし、あまりお勧めできないのは、低用量ピル(OC)を長期間内服した後の採卵です。卵胞は半年かけてゆっくり発育してきますので、理想は半年間低用量ピルを飲まない状態で採卵したいところです。生理調整用のピルは3週間ほど使ったとしても心配ありません。