Q&A64 Q&A53の続き | 松林 秀彦 (生殖医療専門医)のブログ

松林 秀彦 (生殖医療専門医)のブログ

生殖医療に関する正しい知識を提供します。主に英語の論文をわかりやすく日本語で紹介します。

Q 流産胎児の染色体検査結果は、46, XY(男の子)でした。不育症検査は、胚移植の半年位前に、新横浜にある不育症専門の「杉ウイメンズクリニック」で検査しました。今回の結果をお話した所、詳細な検査はすでにしているので、再度検査は不要との事でした。改めてまたご相談に乗って頂けるとの事です。流産後の生理3日目の時のhCGが12で、次回の生理には下がっているでしょうとの事でしたが、経血量が異常に少なく、基礎体温も流産後から高温のまま下がりません。次回の生理を待たず、先生の仰るように、薬剤で子宮をきれいにしたほうがよいのでしょうか。また、今回に限らず、このところ経血量が激減してとても心配しています。年齢的、閉経前という事で、子宮収縮力や血流が悪いのでしょうか。この事が改善されないと、胚移植しても妊娠は難しいのでしょうか。

A 杉先生と私は、慶應義塾大学時代も留学先も東海大学でも研究室もずっと一緒の尊敬する先輩です。同じ釜の飯を食べた仲とも言えます。
さて、流産胎児の染色体検査が46, XYだったということは、胎児の染色体は間違いなく正常だったことになります。不育症については杉先生にかかられているのであれば心配ないと思います。
また、hCGが12で、経血量が異常に少なく、基礎体温も高温のまま、なのであれば、内膜を剥離するために、一度薬剤により生理を起こしてから、次の胚移植に備える方が良いと思います。