トラピストビールは、トラピスト会修道院で作られる上面発酵ビールの呼称で、世界7箇所のみで生産されています。そのうち6カ所はベルギーにあります。11世紀頃にシメイ街近くにあるスクールモン修道院で作られ出したのが始まりといわれています。私の好きなビールは、何と1000年も前から作られているビールなのです。驚きました。修道院での製造ですから、ビール製造は収益事業ではなく、利益は修道院の運営や援助に使うものでなくてはならないということです。トラピストビールは瓶詰後に発酵熟成が行われる点に特徴があります。 そのため、瓶のサイズや、製造からの日数、年数により同じ銘柄でも味が異なってきます。丁度ワインのような感覚です。シメイビールはアルコール度数が7%(レッド)、8%(ホワイト)、9%(ブルー)の3種類があります。最もワインっぽいのはレッドで、ブルーはすっきり感のあるビールです。
現在販売されているトラピストビールには下記のものがあります。
ORVAL オルヴァル(オルヴァル修道院)
CHIMAY シメイ(スクールモン修道院)
ROCHEFORT ロシュフォール(サン・レミ修道院)
WESTMALLE ウェストマール(ウェストマール修道院)
WESTVLETEREN ウェストフレテレン(シント・シクスタス修道院)
ACHEL アヘル(ベネジクトゥス修道院)
LA TRAPPE ラ・トラッペ(コニングスホーヴェン修道院:唯一オランダにあります)
このようなうんちくは後で知ったことで、純粋に美味しいビールなのです。是非一度お試し下さい。私のいきつけの何件かのバーには、お願いして置いてもらっています。他のお客さんにも飲んでもらって、美味しいお酒の話に花が咲きます。
日本では、ベルギービールウィークエンドというイベントがあります。2010年に東京で始まり、2011年は大阪&東京、2012年は東京(9月六本木ヒルズ)&大阪(6月梅田スカイビル)&名古屋(4月久屋大通公園)で開催されました。沢山の種類のベルギービールが楽しめます。
