皇室典範ではなぜ譲位の規定がないの?
こいつ!初代内閣総理大臣の伊藤博文!
伊藤博文と井上毅は大日本帝国憲法と皇室典範の起案をとりかかっていました。
井上は皇室典範に「譲位の規定」を起草しました。
しかし伊藤が「譲位はダメだ!」と猛反対!!
伊藤が言うには
初代 神武天皇から34代 舒明天皇まで譲位はない、また「両統迭立」で持明院統の天皇と大覚寺統の天皇がかわりばんこに譲位して複数の皇統ができたことで南北朝の動乱が起こってしまった。
なぜ伊藤は猛反対したのか?
明治天皇の父 孝明天皇の先例がありました。
孝明天皇は徳川幕府に海防強化や外国船に関する勅書を出すなど開国に反対!
孝明天皇は「これができなければ朕は譲位する」と幕府にちらつかせます。伊藤は「天皇の譲位」は天皇が政治的権力をもつことになると考え、譲位の規定をあえて設けなかったんです。
なので現行の皇室典範にも旧皇室典範にも
譲位の規定はないんですね。