弟の命日。

家族にとっては何年経っても忘れられない日。


家族だからそれは当たり前なのだけれど、

先月、岩手日報の一面コラムで、

明らかに弟のことだと思われる記事を

書いてくれた記者がいた。


その日は海の日で、

海難事故について書いた記事。


もう40年近く経つのに、覚えていてくれて

思い出を書いてくれるなんて、

家族としては本当にうれしい。


新聞社の読者フォームで御礼をしたところ、

記者さんから返信をいただいた。

中学校での同級生の方だった。


いただいたメールで、弟との思い出を語ってくれた。

いつも朗らかで人の悪口は決して言わず、

大掃除となれば裸足で頭に手拭いを巻いて、

皆が嫌がる雑巾がけ率先して行うような人だったと。


あー。ほんとそんなヤツだったよなあ、と思う。

その結果、事故にあっちゃって親不孝なんだけれど。


そして、今回の新聞記事のことを教えてくれたのは

弟の小学校の担任だった方。


40年経っても、記憶を語ってくれる友人や、

すぐ思い出してくれる恩師がいる弟を

誇りに思いたい。


弟に恥ずかしくない姉でいようと改めて思った。