ある日の収支帳25(2003年3月)

 

いつからだろう新台入替と聞いてもワクワクしなくなったのは。

 

まだ新台入替=新装開店であった頃、はやる気持ちを抑えながらシャッターの前で開店時間を待っていたなんてことが遠い昔のことの様に思える。

 

今では機械代を回収するまで高設定は入れないことも当たり前、新台をいち早く打ちたいという客の心理を巧みに利用した姑息な戦略が目に付く。

 

別にそうと分かっていながら4号機時代に好きだった「ファイヤードリフト」の新台を懐かしさの余り導入直後に何度か打ち、既に数千枚のマイナスになってるから言う訳ではない。

 

決して悔しいからとか被害妄想などでもない、、、決して、決して、決して。

 


 

これは自分が35年以上に亘り悪戦苦闘しながらパチンコ・パチスロを打ってきた記録の一部です。

 

2000年に入るとパチスロ業界は爆烈4号機全盛の時代を迎えました。

 

2002年には規制がかかり、この後出玉性能が抑えられた4.5号機が市場に投入されるようになった時期です。

 

そんな時代にどんな機種を打っていたのか振り返ってみましょう。

 

キングパルサー(山佐)、スーパービンゴ(ベルコ)、猛獣王(サミー)、不二子2(平和)、ネオプラネットXX(山佐)、アントニオ猪木という名のパチスロ機(平和)、旋風の用心棒(ロデオ)、レンキン(サミー)、アウトロー(エレコ)、ニューパルサー(山佐)、カンフー列伝(山佐)、大花火(アルゼ)、花火百景(エレコ)、アラジンA(サミー)【2003年3月に打った機種】

 


 

2003年3月某日

 

この日は花粉症の薬をもらいに行くという理由で仕事を2時間早く切り上げていました。

 

病院自体は1時間も掛からないくらいなのですが、密かに帰り道にあるパチ屋の時差オープンに間に合うようにしたのです。

 

新台入替で17時に解放されるのが何機種か有るので、出来ればどれかを確保したい。

 

他に何が導入されたのかは覚えていませんが、自分が抑えることが出来たのは「サバンナパーク」(サミー)でした。

 

「サバンナパーク」サミー(2003年)

 

4号機屈指の爆裂機「獣王」を想起させるネーミングに否が応でも期待が膨らみます。

 

因みにATであるSCはサバンナチャンスではなく、サファリチャンスである。

 

さて、どれ程のパワーがあるのか見せてもらおうか。

 

まだこの頃は今とは違い新台入替自体に期待が持てました。

 

わざわざ時差オープンで新台に整理券を配ってまで回収なんかしたら、それこそお店の信用にかかわりますからね。

 

結果から申し上げますと間違いなく高設定、おそらく⑥だったのではないかと思います。

 

出足こそボーナスを引けずに苦労したものの、閉店近くまで粘って1箱と下皿満タンのメダルを獲得。

 

初代獣王と比べたら遥かに爆発力は劣りますが、このご時世にしてはまずまずのスペックだなと。

 

この時までは思っておりましたわよ、ええ。

 

「TY店」16:50~22:50

 

サバンナパーク、投資18,000円、B12R6AT11、獲得2,281枚

 

この日の収支+27,600円

 

この後も数回「サバンナパーク」を打つ訳ですが、あんなに優しかった獣達はまるで猫でも被っていたかのように急に牙を剝き始め、手痛い傷を負わされることになるのでした。

 


 

2003年3月某日

 

「NT店」09:00~12:00

 

先日の勝利に気を良くして、別の店で朝から「サバンナパーク」狙い。

 

さしたる根拠もなくただ楽しいから、また出ちゃうのではないかという希望的観測による台選び。

 

そう、皆さんご想像のとおりこの後はメシウマな結果が待っております。 

 

サバンナパーク、投資40,000円、B3R2AT0、獲得0枚

 

40,000円使ってAT0、、、傷心のうちに店移動。

 

「TT店」13:00~21:30

 

サバンナパーク、投資10,000円、B7R3AT4、獲得0枚

 

スタートは軽い投資でビッグボーナスを引いてATに繋げるという理想的な展開。

 

先の店での負債を少しでも取り戻したいところ。

 

しかし徐々にノマレていき、追加投資のうえ遂に最後は諦めました。            

 

「NT店」、「TT店」二店合計

 

投資50,000円、B10R5AT4、獲得0枚

 

この日の収支-50,000円

 

 「サバンナパーク」はこれ以降も数回打ちましたが、獲得枚数は初打ちの時を超えることが出来ず終い。

 

AT1000Gのチケット図柄など一度も揃えぬまま、いつしか手を出すことがなくなっていきました。

 

今考えてみればちょっと中途半端な台でしたね、下は充分辛いですし。(凄い手のひら返し)

 

いくならいくで「キングキャメル」くらいぶっ飛んでくれないと。

 

別に新台初日以降一度も勝てなかったからとか、いくら負けたからとか言っている訳ではない、、、決して、決して、決して。

 

新台初日から回収されても、最初だけ餌を撒かれて徐々に締められていっても結局取られることに変わりはないのではないか。

 

確かにそうかも知れません。

 

ただ、一度でも高設定で出したことがあるとその機種に対するイメージが全く違うんですよね。

 

またやれる気がする(・∀・)

 

自分を含め多くのお客さんは単純です。

 

 

近頃は例え高設定を掴んでも一撃のトリガーを引けなければ勝てないという機種も多い。

 

自分が全くスマスロに触らない理由もその辺にあったりします。

 

別に万枚なんか狙えなくても良い。(その代わりボーナスタイプの出玉をも少しなんとかして欲しい)

 

パチンコ・パチスロはあくまで遊技であり、ギャンブルではないのですから

 

つくづく20年経っても変わってないなと思う、自分。

 

変わらないというのもある意味大事なことだと思っていますよ。