白鳥はかなしからずや空の青
海のあをにも染まずただよふ
この歌を詠んだ「若山牧水」は明治、大正、昭和と三つの時代を生きながらも43歳の若さでこの世を去りました。
一日一升のお酒を吞んだと言われますから無理もありません。
一方こちらは昭和、平成、令和の時代を生き一日二杯のハイボールを吞む時代遅れの男、
どうも甚之丞です。
毎年受けている健康診断では僅かな数値の変化にも気を配ってきましたが、ついに昨年脂肪肝との宣告が。
経過観察を要する程度で心配するほどのことではないものの、食後に散歩するくらいは心掛けるようになりました。
あとは青魚かな、「サバ缶」を買ってきて食べるようにしています。
毎日サバの連チャンですよお
⭐️ある日の収支帳
手持ちの記録として残っているのが2000年1月からです。
それ以前のものは引越しの際に処分してしまいました。
21世紀に入りパチスロ業界は爆裂機全盛の時代を迎えました。
全国的に等価交換の波が広がったのと重なり、益々射幸性が高くなっていった時期でもあります。
そんな時代にどんな機種を打っていたのか振り返ってみましょう。
2001年(平成13年)
4月某日
いわき市の中心地は平
物心がついた時から平と言えば大黒屋、ヤンヤン、そしてヨーカドー。
休みに出掛けたものなら高確率で月曜日に学校での自慢話に発展します。
当時としては建物内に立体駐車場があるのは珍しく、雨が降った日の買い物はヨーカドーと主婦の相場は決まっていたとも。
しかし昨年、開業から50年の節目にサクランボが添えられたクリームソーダの思い出とともにその歴史に幕を下ろしました。
自分がまだ学生だった頃、ヨーカドーの東側には線路越しに観覧車が見える遊園地があってアイススケートを楽しんだ憶えがあります。
その跡地だった場所にパチンコ店がグランドオープンしました。
福島県から今や全国に展開する大手に成長したグループが手掛ける店舗のようです。
いわきの地に黒船ダイ●ムがやって来て早一年、等価交換のお店と非等価のお店の二極化が進む中にあって準等価という対抗手段で勝負をしてきました。
当初は人が集まる場所というような意味から付けられたという屋号でスタートしたのですが、数年で一旦閉店し現在の店名に変わって営業を再開しています。
確かに等価店に比べパチスロコーナーの平均設定は高いように感じましたけど、通常営業ではメリハリがなさ過ぎて、平日のアフターファイブにやってくる自分の目にはあまり魅力的に映らなかったのです。
例え数は多くなくても上か下かはっきりした使い方をしているホールの方が高設定台を見付けやすいですからね。
ただし⑥投入イベントに朝から参加できる時などにはたまに行っていました。
その日は近くでの買い物のついでに店の状況を見に入ったところ、良さげな確率で引いている台に騙されて散財しまくり30,000円使って出玉は無し。
一縷の望みを託し獣王(初代)へと移動します。
獣王(サミー)2001年
朝一リールバックライトの点滅で②以上が判別出来るという話が広がった時期、この店で何回か打ちましたがほぼ②が使われていたのではないかと思っています。
この日は悪運強く7,000円で引いたビッグ後の高確ハズレが一発でヒットしました。
鬼門の単発、2連を超え3連、4連とサバチャンが伸びていく。
丸分かりの⑥である可能性は低くなりますが、こうなってくるとイケイケになるのが獣王の最大の魅力です。
7連、8連を超えてもダチョウがざわつきシマウマは通り過ぎマングースも右に左に大忙し。
こりゃ10連超えたらどこまで続くか分からないな。
なんて思った途端13連にて呆気無く終了してしまう。
この獣王なんですが、導入当初は勝手な思い込みで悪い印象を持ってしまい全く手を出していませんでした。
そんな思いとは裏腹に人気は高まり続々と導入が進み更には増台する店まであって、そうも言っていられない状況になってきます。
解析値が出てからはほぼ⑥狙いでしか打つことはありませんでしたが、いざ実際に打ってみるとこれまで繋ぎでしかなかったATにボーナスを超える要素を取り入れた点がとても夢のある仕様になっていると感じました。
結局2,000枚弱の獲得で何とかプラスを確保。
最初から勝とうなんて思っちゃいない、そんなの簡単過ぎるだろ。
引き分けを狙っているのさ(´_ゝ`)
総投資36,000円 交換37,500円
翌日、二匹目のドジョウを狙って同じお店へ。
この時期に獣王の朝一ランプ判別が浸透していたかどうかは不明ですが、まさかの満席です。
そもそも開店時間が過ぎてからのこのこやって来た自分が悪い。
そのまま帰ればいいものを昨日凹んでいた金さんこと「大江戸桜吹雪」に10,000円使ってB1R1で飲まれ、更にはディスクアップに6,000円入れてノーヒットで後悔の上乗せに成功。
そこで獣王が気になりシマを覗きに行ってみると、今まさに箱を持って席を立つ人を発見しました。
どうやら朝の高確で引いたサバチャンを取り切ったところでヤメるようです。
朝一で高確がヒットした台ですから打つ価値は有るだろうと思い打ってみることに。
途中の低確で引いたハズレはヒットせずも10,000円使って引いたビッグ後の高確で即ハズレを引きました。
すると俄然ドット液晶が騒がしくなり期待感を煽ります。
数ゲーム後、ピョッコピッコ、ピョッコピッコ♪という軽やかなリズムに乗って激熱の獣王ルーレットが出現。
固唾を飲んで見守ると最後にキリンが停止して「A」の文字が、
( *´艸`)
ベットボタンを押すと
チャッチャラチャチャチャ、チャチャチャッチャチャチャ♪
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
途中ハズレを数回引き上乗せがあったかどうかは分かりませんが、結果的には21連して今日も逆転勝利を飾ることが出来ました。
二匹目のドジョウならぬサバがおった
個人的には最初から大好きな「大江戸桜吹雪」で出てくれた方が遥かに嬉しかったんですけどね。
しかし設定は入って、入って、入って、あらららら…
総投資26,000円 交換73,500円
獣王は解析内容が知れ渡ると、当時どの店でも行っていた過激イベントの⑥狙いでしか打つことがなくなったのが残念です。
強力なトリガー無しでもほぼ万枚が約束された獣王の⑥は、他を差し置いてもまず狙う価値のあったまさにエクストラ設定だったと言えるでしょう。
こうして文章を書いているだけでも血沸き肉躍るあの音楽が耳の奥で鳴り止みません。