時代に流されながらも流されまいとする男、甚之丞です。
先日初めて息子氏と一緒にパチスロを打ちに行きました。
ただ書き始める前にこの話要る?って思ったんですよね。
しかし、ここをご覧の方々の中に子供と連れ打ちなんてまだまだ先の話という人も居るのではと。
従ってこれは18歳未満のお子さんをお持ちの方であればこれから直面する事態なのですよね。
やはり育った環境というのは子供に多大な影響を与えますから。
特に皆さんがパチンコ・パチスロ経験者ならば尚更でしょう。
自分の場合は親の影響を全く受けずにパチンコ・パチスロにはまりましたが、決してオープンな家庭ではなかったので偶然パチ屋で親父に遭遇したときにはとても驚きました。
ただ一度だけ三洋の「アメリカンドリーム」を並んで打ったことは生涯忘れることは無いでしょう。
その時のことを書いたブログ↓
それ以降少しだけ家庭内でお互いの関係が良い方向へと傾き、自分がパチンコ・パチスロをしていることへの理解もしてくれるようになりました。
そんな自分の体験談がこれからのお子さんをお持ちの方々に少しでも参考になればと思い書いてみることにした次第です。
それはもうお正月が来たようなシンと静まり返った底冷えのする朝の日でした。
息子氏が帰省してきているのもそんな錯覚を起こさせる要因だったのかもしれません。
午前中から郡山に買い物に行く予定でしたが、気温が氷点下でさすがに出掛けるのも躊躇するような寒さ。
それでもいわき市は雪が少なく一年中日差しの多い東北では最も温暖な地域なんです。
まだ寝ている息子氏を叩き起こし厚手の上着を手に車へと乗り込みました。
お目当ての品を求めてお店を回り3店舗目でようやく見つけたのはこちら。
息子氏オススメの「ニューバランス990V5」
履いてみるとこれまで感じたことの無い得も言われぬ感覚に囚われました、、、。
買い物も済んでお腹が空いてきたのでこちらへ。
郡山市菜根「大三元」
麺類のメニューがタンメンしかないという潔さ。
心も身体も満たされて帰宅しましたが、夜ご飯にはまだ全然早いといった感じ。
冗談を言うように「パチンコでも行くか?」と鎌を掛けてみた。
実はかねてより息子氏の方から「パチンコに連れて行って」とは言われていたのです。
前に帰省した時に遊び仲間がパチンコ屋で打っているのを待つ間に時間潰しで数千円負けた事があるのだそう。
しかしそこは親心もありただ打ちに行っても勝てない理屈を説明したが、息子氏の反応からまだ理解するのは難しいと判断してそれ以上は話さなかった。
どんなに高設定でもどんなに開いている釘でも負ける時は負けるし、その逆もまたあり得る。
パチンコの当たりハズレの例えに良く使われるのがガラポンのくじ引きですが、未経験者の人には余計に「そんなの運じゃん」と思われてしまいがちです。
そんな時はサイコロで①の目を出したら当たりというように例えて設定6は5面体、設定1は7面体だとしたらどっちを選ぶ?と聞いてみると納得しやすいかも。
自分の息子氏はいい意味でも悪い意味でもほぼ野球しかやってこなかったのでこの辺の感覚が非常に鈍いのです。
いわゆる「博才」は無いと思う。
親としては都会の学生のように毒されてこなかった部分にほっとしている半面、世間知らず過ぎていかがわしい商売に騙されやしないかと不安でもある。
そんな感じなのでパチンコ・パチスロについてはどうしても打ちたい訳ではなく、今回はお父に教えてもらいながら失った数千円を何とか取り戻したいというのが本音らしい。
まあ勝ったら勝ったで目標達成だし負けたら負けたで勝つ事の難しさを体験できる。
なのですが、息子氏はまだしもこちらとしては無様な姿を晒すわけにはいかないのだ。
早速出玉状況の見られるホールを数店舗チェックしてみても予想通りどこも芳しくありません。
本来であれば打たずに帰るのが吉。
念の為自分の目で確認してきたお店も箱を使っている人は少なく、出ている台もマグレ噴きの匂いがプンプンします。
ところが息子氏は今日打つ気マンマンですので、ただ帰る訳にもいかず1パチか5スロを提案してみましたが全く乗り気では無い様子。
仕方無く消去法で設定4くらいは使ってそうな某店に移動してマイジャグのデータ的には有りに見える1台をチョイスしました。
資金はもちろん自分持ち(・∀・)と言っても貯メダルですが。
「真ん中の窓の中が光ったら呼びに来て」とだけ言い残し、5,000円分のコインを下皿に出してあげて自分はアクロス系の台へ。
果たして呼びに来る時はボーナス成立かコインが尽きてなのか少々心配ですが、ここはあえて放置してみます。
自分の方はきっちり打てれば割が100%ありますので時間潰しにはもってこいなのですけど、こんな時に限って当たる当たる。
おちおち息子氏の様子を見に行ってる暇もありません。
連れ打ちであることも忘れ夢中で打っていると後ろから肩を叩かれる。
「ペカったよ!」最初のコインが尽きる寸前でゴーゴーランプが点灯したそうです。
行ってみると7頭からボーナス絵柄一直線の鉄板リーチ目が停止している。
案の定狙えと言っていたチェリーは見えてはいないようですが。
揃えてみるとレギュラーボーナス。
その直後に言ったセリフが「これ交換したらいくらになるの?」
いや息子氏、
まだ全然マイナスですからw
一応コインを3,000円分追加しておいて自分の台へと戻る。
その後もアクロス台は順調にボーナスを重ね箱に手を掛けた頃に再び息子氏が登場。
「連チャンしなかった」
息子氏よ、連チャンとはどんな定義で言っているのか後でゆっくり聞くことにしよう。
「コインがあるうちは打っていいよ」
移動させようにもその他の台は軒並み悪そうだし、チェリーも見えない彼にアクロス系はさすがに厳しいだろう。
次に現れた時には「コインが無くなった」と。
「どうする?もう少し打つか?」
「もういい、疲れちった」
それを聞いて自分もヤメ。
お父がお前と同じ歳の頃はパチンコはもちろん、パチスロの1.5号機と2号機に囲まれて毎日どの機種を打つかで頭を悩ませていたものだ。
息子氏を後ろからチラリと見た時にはコインを投入する手もたどたどしく、毎ゲーム何かを狙っていながら狙えていないという姿は当時の自分とはかけ離れており、何故だか不思議な安心感を覚えた。
どうかお前はこのままで良いから、残された大学での野球を全力でやり切って就職活動に向かっていって欲しい。
しかし今日の日の事は忘れないでおこう。
ほんの少しだが一緒に打てた事はお父にとって少し遅いクリスマスプレゼントになったぞ。
立派な社会人になってまた機会があれば一緒に打ちに行こう。
そん時はお前の奢りでな。( ̄∀ ̄)