「野球は筋書きのないドラマ」
よく聞くセリフだけど、時々その通りだなってつくづく思います
その魅力にどっぷりと浸かっちゃってます
明日、シーズン最終戦を迎えるメジャーリーグ
未だに白熱した優勝争いを繰り広げてます
まず、アメリカン・リーグ東部地区。
首位ヤンキースと2位オリオールズのゲーム差は1で、ヤンキースにマジック2が点灯中。
今日、オリオールズはレイズに1-0で接戦をモノにし、ヤンキースの優勝決定をとりあえず阻止
一方、ヤンキースはレッドソックスと対戦。
2点ビハインドの9回に代打・イバニェスが起死回生の同点2ランで追いつくと、そのまま延長に入り、12回に再びイバニェスがタイムリーを放ちサヨナラ勝ち
劇的勝利でマジックを1としました。
明日のレッドソックス戦に勝てば文句なしの地区優勝
しかも、先発は黒田博樹と松坂大輔
めちゃくちゃ盛り上がること間違いなしじゃないですか
もし、ヤンキースが負けてオリオールズが勝った場合は、地区優勝決定戦
いわゆる、ワンゲームプレーオフってやつです。
最後くらい松坂に勝たせてあげたい気もするし、だからと言って黒田にも負けてほしくないし…
いったいどっちを応援すればいいんだー
続いて、アメリカン・リーグ西部地区。
優勝まであと1勝まで来ている首位レンジャーズは2位アスレチックスとの直接対決
ただ、昨日、今日と連敗し、ついに同率首位に並ばれました
161試合戦って両チームともに勝敗数が一緒ってすごいよね
しかも、明日のシーズン162試合目の直接対決に勝った方が優勝という大一番
レンジャーズは開幕から首位とひた走ってきたのに優勝できないなんてことになったら…
10月になるっていうのに、真夏のようなアツい試合になるね
中部地区優勝を決めているタイガースのカブレラは三冠王目前。
打率は7厘差、ホームランは1本差、打点は11点差をつけてすべて首位
果たして45年ぶりの三冠王誕生なるか
最後に感動的なお話
アダム・グリーンバーグ、31歳。
彼は7年前、カブスの選手としてメジャーデビュー。
その初打席の初球、投球が頭部を直撃
後頭部を激しく押さえ、立ち上がったもののそのまま病院へ搬送されます。
そして、不幸なことに、視覚障害などの後遺症が残り苦しむこととなります。
しかし、懸命のリハビリをしてマイナー選手として復帰。
「ONE AT BAT」(グリーンバーグをもう一度打席へ)
ファンもグリーンバーグの復帰を支援し、今日マーリンズで夢が叶ったのです
実をいうと、マーリンズはグリーンバーグに頭部死球を当ててしまった、当時のカブスの相手チーム。
復帰意欲を知って、“1日限定”のメジャー契約を申し出たそうです。
スタンディングオベーションで打席に立ったグリーンバーグ。
残念ながら三振に倒れたものの、大きな拍手がスタジアムを包み、感動的な光景でした
悪夢の初打席から7年と85日…
「そのまま倒れていることもできたが、僕は再び立ち上がって打席に入る道を選んだ」
生涯成績に“打数”を記録し、彼は一夜限りのヒーローになったのです
こんなこと、絶対にドラマじゃ書けないよね。
野球って、ベースボールって、なんてすばらしいんだ