とても嬉しいことがありました
どの習い事でもそうですが、会に入られる方もいれば、会を離れていく方もいらっしゃいます。
お身体のこと、ご家族のこと、学校のこと…
離れる理由は人それぞれですが、一緒にお稽古を重ねた仲間が離れていくのは、やはり寂しい面もあります
一昨年から昨年春にかけ、進学や塾、部活…少し育ってきた子供達も何人か会を離れました。
比較的近所だった子はたまにお稽古場を覗いて帰ったりしていましたが、彼女たちも高学年や進学して忙しくなったのか、ここ最近は顔を見る事もなくなっていました。
少し前の写真が棚から出てきて、会を離れた彼女たちが、変わらず頑張っているだろうか、どんな風に成長しているだろうか…なんてふと考えた時。。
お稽古場の玄関を出て駐車場にむかうと、通り過ぎた小学生が走って戻ってきました
一昨年、「スポーツクラブの選手コースでがんばりたい」と会を離れたKちゃんでした背が高くなって、一瞬わからなかった
離れた子なのでお顔は載せられませんが…(離れる前に了解はいただいていますが、念のため★)
「大きくなったねー頑張ってる」
と聞いたら
「うん◯◯ができるようになったよ」
と、嬉しそうに話していました★
5年生の彼女。会を離れると決めた3年生の時、小さいながら、話をするお母さんの横で申し訳なさそうに口をつぐんでいました。
「やりたい事をやるために離れるんだから、そんな顔しないで笑えー辞めるまでは楽しく踊ろう来たくなったらいつでもおいで」
と話したら、ホッとしたように元気な彼女に戻りましたが、小さいながら、一緒にお稽古していた友達や、私にも気も遣っていたんだと思います。
私もとても考えさせられる出来事でした。
色々な事情でもしも会を離れる事になっても、ここにいる間はお弟子さんが最後まで笑って楽しく過ごしてもらえるようにしたい、と、幼い彼女のその顔をみて思いました。
地区の芸能祭に「試しにでてみる?」と誘ったのがまだ3歳になりたての彼女でしたが、そこから約6年、私を師匠に育ててくれたのもこの子たちなんだなーと思うと、とても感慨深いものがありました
沢山踊って、お休みにも沢山遊びました
手作りマフラーをお揃いだとくれたり、夏休みの宿題ポスターをみんなで描いたり…
辞めた後もお年賀状をおくってくれたり、見かけると駆け寄ってきてくれる子たち。
引退した年配のお弟子さんたちも、知識や技術、お着物や小物まで、惜しげもなく分けて下さいます。
そうして今、私は未熟ながら教える身としてここにいられます。
そして、また新しくお稽古にいらしてくださる仲間が沢山います
始めるのも辞めるのも、勇気がいること。
それぞれの生活と考えと、今お稽古している皆さんの色々な思いを、しっかり受けとめて一緒に進んで行かなければ。。
と彼女に会って、色々感じた事も思い出す事ができました。
会にいる方はもちろんですが、会を離れた人たちにもここでの事がよい思い出であってくれるよう、そして子供達が大きくなったときに何かひとつ、「よかった」と思って貰えるように。
よし!と意気込んで車を走らせたら、別の辞めた子が車を見つけて自転車で追いかけてきてくれました
全速力な様子だったので、元気だったかと確認するより前に「どうした大丈夫」と聞いたら「用はないんだけど、先生見つけたから」だって
なーんだ
でも、用もないのに息きらせて追いかけてくれたのかと思うと、本当に嬉しかったです
お友達が次々辞めたあと、ひとりのお稽古が負担に感じてしまって辛くて…と辞めた子だったのですが、こうして声をかけてくれると「嫌ではなかったのかな」と何となく安心します
少し落ち込んだ事があったけれど、図らずもふたりの元気な顔を見る事ができて、パワー全開
明日も頑張ろう★
習い事で何かに悩んでどうにもならない時、気を使いすぎずに、ぜひ繕わないで素直な気持ちを師匠に打ち明けてみてください
きっときちんと受け止めてくれます
どんな習い事でも、師匠はお弟子を愛してます