発表会演目紹介2 歌謡浪曲「侍ニッポン」 | 群馬の日舞・三味線教室 松景久若お稽古ブログ

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こんにちは☆松景久若です。
前回に引き続き演目紹介ですエルモ


今回は・・・・

プログラム6
歌謡浪曲「侍ニッポン」


郡司次郎正の同名小説が映画化された際の主題歌です。
よくよくみれば、侍JAPANみたい溜め息

さて、歌謡浪曲ってなにかというと・・・
明治初期頃に確立したと言われる「浪曲(浪花節)」。
これは三味線伴奏に啖呵(セリフ)、節(メロディ)を
合わせ入れることで物語を感動的に伝えるという芸能。
この浪曲の節の部分を、洋楽器などを使う事で歌う部分
を中心に短く創り上げたのが「歌謡浪曲」といわれます。
浪曲がもとですから、物語がしっかりあるわけですねうえ


(歌詞)

1 人を斬るのが侍ならば  恋の未練がなぜ斬れぬ
  伸びた月代(さかやき)寂しく撫でて 新納鶴千代にが笑い
   ※月代→侍などの額から頭にかけてそり上げた部分

2 昨日勤皇 あしたは佐幕  その日その日の出来心
  どうせおいらは裏切り者よ 野暮な大小 落とし差し
   ※落とし差し→刀の差し方。鞘尻が下に来るように差します

(3 流れ流れて 大利根こえて 水戸は二の丸 三の丸
  おれも生きたや 人間らしく梅の花咲く 春じゃもの)
   ※今回3番は使っておりません

4 命とろうか女をとろか 死ぬも生きるも五分と五分
  泣いて笑って鯉口切れば 江戸の桜田 雪が降る
   ※鯉口を切る→刀の鞘の口。すぐに刀を抜けるようにしてあるという事








幕末、彦根藩主・井伊直弼の落胤として生まれた鶴千代は、それを
知らされず成長します。江戸で剣術を学ぶうちに水戸藩士達の
尊王攘夷思想に惹かれていきますが、徐々にそのやり方に疑問を
持ち始めます。
心から共鳴できないまま時が過ぎ、ある時鶴千代に裏切りの疑いが
かかります。鶴千代は疑いを晴らすために、大老となった井伊直弼
をひとり襲おうとしますが捕えられ、井伊から開国の必要性を
説かれます。
井伊の愛国の心にも惹かれ、佐幕か勤皇か・・自分の生きるべき道を
見いだせない鶴千代ですが、やがて水戸藩士が井伊直弼を襲う事、
井伊直弼こそが本当の父と知り、父を救うため桜田門に向かいました。

ここでは結末は、書かずにおきます。
ご興味のある方は、インターネットで検索すると出てくるようなので、
ご覧になってみてください好

今回、踊ってくれるのは、昨年6月に入会して今回が初舞台となる男の子☆
今年小学1年生になりますが、一生懸命お稽古頑張っています。

ごあいさつの仕方、着物の着方、小道具の使い方や名前…
短時間で沢山の事を覚えてくれました!!
普段はホンワカした雰囲気ですが、踊り始めると目がキリッと変わります。

まだ小さい彼にはお話の内容は伝えていません。
そんな彼が、彼なりに踊りを理解して、どんな舞台を見せてくれるか・・・。
男のだからこそのキリッとした、いい舞台を作り上げてくれること
期待したいと思いますきらきら

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