「杉井観峯展-白の凛景-」を観てきました。 | 三重中勢の旬便り・・第二章・・ (津の表具師がお届けするARTなお話)

三重中勢の旬便り・・第二章・・ (津の表具師がお届けするARTなお話)

三重中勢地区(津市)にて、表具師を生業としています。地元に生かされている管理人の視点が捉えた、「旬」の話題をお伝えします。 ☆コメントは内容を確認後に公開させていただきます。

津市の表具屋「松尾表具店・店主」がお届けする今日のお話.。

 

現在、三重県名張市の堤側庵ギャラリーにて開催中の「杉井観峯展-白の凛景-」を観てきました。

 

<ギャラリーの外観・・旧街道沿いの趣のある建物です>

 


<入口から・・昨年の初雪から創作された作品が静かに出迎えてくれます>

 

<座敷の奥には初めてご縁をいただいた時に見せていただいた牛の絵が>

 

<お手洗いのところにも小さな牛の作品が飾られています>

 

<天井が高く広い展示室に雪の世界が10点展示されています>

 

今回の展示は杉井さんが暮らしている青山高原に昨年の初雪の美しさに感銘を受けて創作された雪の世界が中心となるものでした。

 

白い雪を表現するためにはその下に虹色を配したり、思い切った構図にしてみたり、表面には水晶末を施したりする工夫のお話をとともに、それを表現しようと思った日の朝のことを語られているお顔は本当に輝いていました。

 

表現にはジャンルも技法もそれほど重要なことではなくて、自分が何を描きたいか、何を生み出したいかが重要で、他の人が決めたことに囚われすぎていると本質が見えなくなってくるような・・

 

ひとりの作家が表現したいと感じたものに触れさせていただいて、そんなことを深く思いました。

 

<小さな部屋には今までの「牛」がテーマの作品と立体作品などが並んでいました>

 

<作者の杉井観峯さん・・物静かですが芯のぶれない素晴らしい作家です>

 

展示は9月7日まで・・

名張の旧街道にお出かけの際は是非お立ち寄りいただき静かに流れる時と過ごす時間をお楽しみください。

◆「杉井観峯展-白の凛景-」

◆堤側庵ギャラリー

 名張市新田8 TEL:0595-65-3002

◆9月7日(水)まで開催中

◆入場無料

 

*作品撮影につきましては許可をいただいておりますが、実際にご覧いただきたいので正面からの作品画像の掲載は控えさせていただきました。