安倍は、高支持率を背景に、菅義偉らによって磐石に思えたが、都議選大敗と支持率の急落に揺さぶられとる。
そのきっかけを作ったんが、籠池のおっさんや。逮捕容疑は、国や大阪府の補助金を不正受給した言う詐欺や。
今後は、森友学園に対して国有地を8億円あまりも安く払い下げた財務官僚らの捜査も控えてる。やがて「忖度させたんは誰や?」を含め、安倍も無傷ではいられへんやろ。
この籠池のおっさん、こんにちまでの行動力と事態に対する反射神経、粘り強さ、流れを引き寄せようとする根性はたいしたもんや。
財務官僚、その後の顧問弁護士の言う通りにしたら、ますます窮地に立ったそうや。いろんな勢力に翻弄され、誰が敵で誰が味方か、何を言うたら正しいんかが明確には見えてへん状態に陥った。それから、濁流の中の当事者やからすべてが見えてきたと言うた。
様々に関与した人らが、途中で掌返しで離反し、その結果、中断に追い込まれてもうた。誰が、そう仕向けたんか。財務省理財局や大阪府の松井一郎を動かせるだけの力を持ってるんは、安倍しかいないと言う。
安倍政権が誕生し、『美しい国へ』と言うて、ニッポンを自信と誇りをもてる国にしたいと訴える安倍に対し、籠池のおっさんは「いよいよホンマもんが出てきた」と思い、信用を高め、信頼も高めるようにしてきたらしい。
そんな籠池のおっさんの根性は、特攻隊の生き残りで「生長の家」の信者やった籠池のおやじ譲りと言う。籠池のおやじは、「国運の発展と国力の増強の為に寄与せよ」と、口癖のように言い聞かせたらしい。
そうした中で、籠池のおっさんも宗教活動を行ってた。
「拝金主義が横行し、精神性が失われとる。国旗国歌がないがしろにされるなど、このままではと危機感を覚えた。そん時に出会ったんが教育勅語。その徳目には素晴らしいもんがあると感嘆した」んやて、、、
社会活動としては、1997年に設立された「日本会議」に参加し、後には運営委員となる。
「おやじの教え」に始まる根性のなかで「神国日本」に行き着き、「教育勅語」を精神的支柱とする教育を行っていた籠池のおっさんやった。
そんで、第1次安倍内閣の改憲、教育改革、国土と家族と自然を守る保守主義に賛同したわけや。
やがて、安倍昭恵への接触につながる。スピリチュアルな精神で人とのつながりを持とうとする昭恵は、籠池夫婦の教育方針に感銘する。
昭恵は、瑞穂の國記念小學院の名誉校長に就任。その後、昭恵付きの経産官僚が籠池のおっさんの要望を取り次いだことで、国有地の賃料などで「満額回答」を引き出した。
実際問題、志しあっても学校経営となると話しは別や。当初の資金繰りからもそうやけど、なんとかたどり着いても、その後の運営が大変や。概算だけでは予測通りにはいかへん。維持さえ危ぶまれる。
せやから、背景がどうであれ、朝鮮学校は、ホンマ、奇跡の学校と言うても過言ではない。世界どこ探しても朝鮮学校ような維持、発展させて来たとこはない。ニッポンの朝鮮学校だけや。
内部で様々、総連側と父兄との対立があったが、民族心と同胞共同意識で乗り越え、総連中心でありながらも葛藤を乗り越えて来た。
籠池のおっさんが、「愛国教育」を掲げ、財務官僚の「忖度」で「日本唯一の神道系小学校」としての寄付、銀行融資、そして入学金や授業料などによって回転を始めると言うても結果は、これや。
安倍は、疑惑発覚当初、籠池のおっさんの教育に対する熱意は素晴らしいと言うた。その後、「しつこい人」と掌を返した。それ以降、流れは変わってもうた。
加計学園疑惑との対比して、確実に官邸主導の歪みを現出させよった。
籠池は葬り、加計は助けるわけや。その違いが、安倍政権と安倍個人との手前勝手な「距離感」や「都合」にある。
加計孝太郎氏は一切、口を閉ざしとるけど、安倍とは食事とゴルフを頻繁に行う仲や。
検察が本来の機能を発揮すれば、森友学園同様、加計学園疑惑も捜査せなあかん。ツッコミどころはあるけど、検察は捜査せえへん。「官邸の力」で、法務・検察官僚の忖度でしかないねん。
安倍の「美しい国」にする言うんは、誰でもそう願うもんやし、そうしたいと思うんは人情や。自然的なもんや。それを籠池のおっさんのように思想的にゴチャゴチャ言うて、稲田のようなイデオロギーを利用しくさる。共謀罪を通過させ、全体主義にしたいんか?
ただ、その狙いとは裏腹に安倍の凋落につながってるんやったら、せっかくの許しへの道がないなってんねん。

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