朝鮮動乱ではじまり、北朝鮮危機で終わる。 | 評議会のブログ

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冷戦の始まりを告げる朝鮮動乱の勃発で、米国は二度と歯向かえへんようにしたニッポンとドイツに再軍備を要求した。

特にニッポンには朝鮮動乱に参戦させようとした。

ドイツは再軍備に応じたが、ニッポンの吉田茂は平和憲法を盾に再軍備を拒否。代わりに武器弾薬を作って米軍の後方支援を行うと申し出たわけや。

平和憲法の立役者は米国や。米国はやむなく朝鮮半島に在日米軍を出動させ、公職追放した軍需産業の者らを呼び戻して武器弾薬を作らせた。

ニッポン経済は朝鮮特需に沸き、それがニッポンをして米国経済を脅かす高度経済成長を生み出せた。

吉田茂は、軍事負担を極力減らし、経済を成長させる為、野党社会党に護憲運動を促した。憲法改正ができひんように3分の1の議席を常に与える仕組みを作ったわけや。中選挙区制では自民党候補の敵は別の自民党候補やった。その為、社会党に3分の1ちょっとの議席を与えられた。55年体制や。

社会党は、常に3分の1の議席以上そこそこでええわけや。自民党が万年与党で、社会党は憲法改正させないことだけを目指す政党に甘んじてきた。そして自民党は米国の軍事的要求に対し、社会党の反対を理由に断り続けることができ、それがニッポン経済の成長に寄与する結果を生んだわけやな。

朝鮮動乱に勝つことができひんかった米国は、ベトナム戦争に突入した。韓国軍は出兵したが、ニッポンは出兵せず、ニッポンはベトナム特需でまた潤った。

冷戦構造ならではのニッポンの経済成長やった。絶妙な逃げ腰をもって、米ソの思惑で血を流す他国の血で潤ったニッポンや。表舞台では華々しく経済成長できたが、その裏舞台での期待は見事裏切った。

真父任の願いとは裏腹に、逃げ腰にて天の持ち場からも逃げ、果たすべき役目、役割を放棄するかのように自己都合に合わせ、5万50万より勝共700万にて右の悪魔に息吹を与えてもうた。

ニッポンが残したもんは、冷戦末期、米国経済を追い抜く一歩手前まで迫ったことだけやった。

天に差し出すもんに精誠基台とか信仰基台とか実体基台とかなんぞない。経済成長の恩恵しかなかった。

その為、忠犬チョンマゲ根性のアベルカイン行為で、経済成長の恩恵を返すだけに至った結果、ニッポンが及ぼしたもんはなんやったか、もう自ずとわかるやろ?!

ニッポンは言わば、東西冷戦によって蓄えた経済力を余すこと、なんらひとつの天に帰ることなく、世界に銭で物申すだけのエゲツない成金に成り下がっただけやった。

ニッポンに自立の機会を与えるも、右の悪魔にすがったことで自己確立の道を選び出せへんかった。その結果、外交的に米国の芸者、ポチと成り下がり、内部的には、右の悪魔(右翼)の土俗的権化となる。

神社仏閣の祭りに狂うだけに飽き足らず、ハロウィン、クリスマスに狂うに至る。宗教性が享楽的になり、無本質になってく。

今や、米国は、ニッポンの米軍基地を永久的に使え、それによって世界一の負担金を米国は受け取れるようになった。また中国と北朝鮮の脅威を煽れば、ニッポンに米国製兵器をぼったくり値段でどんどん買わせられる。北朝鮮の脅威は米国の利益であり、北朝鮮の脅威があって軍事産業の出資金が入ってくんねん。

米国は、ニッポンの集団的自衛権の行使容認させる奇策をするよう促し、アホ安倍は成立させた。朝鮮動乱では吉田茂が平和憲法を盾に参戦を拒否し、朝鮮特需でニッポン経済を潤わせたが、それとは逆のことが米国に可能となった。

ニッポンに米国製の武器を買わせ、さらに自衛隊を参戦させる。それに便乗させては、他の米国製品も買わせ、自衛隊の血でなるったけ米国の犠牲を少なくさせることやろ。

米国は朝鮮動乱以来のニッポンの成功物語を全面的に覆す方法を安倍によって得られた。

吉田茂が作り出した平和憲法を盾に使うもんは、冷戦構造の中でのみ機能したわけや。冷戦が終わった時にそれに替わる政治構造を作ろうと90年代に小沢一郎氏らが政治改革に取り組んだ。55年体制構図を廃止し、政権交代することでニッポンが自立の道へ行けたかもしれへんかった。残念やな〜

アホなりの先見の目で、勝共と言う名の反共から抜け出られず、神社仏閣信仰の保守、右の悪魔を仕立て上げたアホどもは、今や右の悪魔の呪縛から逃げられへんようなってもうた。

ひとりの神、ひとつの天に帰る自立の道は閉ざされた。ニッポンは、なにかも他の思惑に縛られ、危機を煽られれば簡単に洗脳され、黒船が来た~言うかのように北朝鮮のミサイル等に大騒ぎし、維新と言う名のもと、阿漕な天誅風潮にヘイトスピーチが生まれる。

今となっては、もうどうすることもできひん。冷戦構造時の犠牲の上に成り立ったもんをしっかりひとつの天に返さへんかったバチや。

ここから抜け出すんは、戦犯の償いをする以上にシンドイで。抜け出せへんかもしれへん。


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