関数というのはInput →計算(情報処理)→Outputで構成されており、
それを模式的には
Input → F → Output
と書くことが「まといのば」では多いです。
このモデルは非常に便利なので、T理論的にはこの図を繰り返し書くことです。
端的に言えば、ファンクショナリズムということです。
このシンプルな図を繰り返し書いて、身体に落とし込みましょう。
たとえば、心理学はこのモデルを使い感覚入力、そして行動出力と考えます。
そして関数部分が情報処理で、この情報処理のアルゴリズムを探るのが心理学という学問の肝ということになります。
行動主義心理学では、内部表象にこだわらずに入力と出力でシンプルなモデルにしようとしました。
たとえば我々はここでパブロフの犬を思い出すわけです。
ベルが鳴るとよだれが流れるというあの犬です。
そのときにどのような心的情報処理がなされているかを考えずに、入力と出力だけを見ることで行動を予測できるようになります。
この関数を仮にシステムと呼ぶとしたら、EcoSystemもSystemもファンクションということになります。もちろん関数の引数に関数を放り込めるようにEcoSystemもまた複数の入れ子構造になった複雑な関数ですが、それでも最小単位は関数でしかありません。
最小単位ということで言えば、マービン・ミンスキーはそれをエージェントと呼びました。我々は神経細胞を思い出します。その小さな細胞は発火したとしても、それが愛したり、考えたり、悩んだり、苦しんだりしたりするようなものとは思えない細菌の延長線上のような生命体です。しかし実際にその集合体は愛したり、考えたり、悩んだり、苦しんだりするわけです。
ですから、脳の最小単位は明らかに神経細胞ですし、その神経細胞が構造化し複雑化して、我々という現象を引き起こしています。
何が言いたいかと言えば、関数現象として考えると、全てのことの説明がつきやすいということです。
たとえば、
Input → F → Output
は食べ物と排泄と考えても良いし、
吸気と呼気(吸って、吐く)と考えても良いわけです。
たとえば、宇宙を物理学的に考えたときに、宇宙とは巨大な量子コンピューターであると考えることはできます(懐かしい議論ですよね)。
そしてこれをサイエンス・フィクションの形で見事に表現したのが、Dr.Tも出演している映画『神様のパズル』。
というわけで、ガンジス川に行ってきます!
ポイントはファンクショナリズムの視点から淡々と考えよ、ということです。新しい系、新しいシステムを採用しようとしているときは特にファンクショナリズムがアリアドネの糸となります。その背景にはロゴスが潜んでいます。
妖怪がヨーロッパを徘徊している。共産主義という妖怪である。(マルクス・エンゲルス『共産党宣言』)
共産党宣言の冒頭をもじって言えば、
妖怪が非気功の世界も徘徊している。ファンクショナリズムという妖怪である
となります。
この妖怪は我々の友です。
根性論や乖離や抑圧に逃げることなかれ、です。
きちんと向き合い手放しましょう。手放すとはOutputということです。
【1位御礼】
昨日の記事も1位をいただきました。
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c.f.天賦の才能について、持って生まれた資質について話すのはやめてくれ!(ニーチェ):やめない!w 2023年11月17日NEW ! テーマ:講座案内 公式ジャンル記事ランキング:整体・リラクゼーション1位