夢を語れば笑われ、行動すれば叩かれる〜夢追い人は総じてゴミ人間である。皆が捨てたものを持っている | 気功師から見たバレエとヒーリングのコツ~「まといのば」ブログ

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パーソナルセッションのポイントは自分が知らない自分を知ることです。

 

でも、それは隠されていた意外な自分の一面というよりは、「なるほど、自分とはこういう人間だったのか」という一面です。その一面が見えることで、これまで謎として、放置していた部分がしっかり理解できてくるという感じです。

 

余談ながら、ちなみに、気功整体やコーチングの上達の秘訣のうちで、あまり公開していないものがあります。

 

それは、、、、、秘密ですw

 

冗談です(笑)

 

それは、シンプルな話で、良い気功整体師になりたければたくさん良い気功整体を受けることです。良いコーチになりたければ、良いコーチングを受けること。

良いダンサーになりたければ、良い踊りをたくさん見ることです。

 

 

言われてみれば当たり前のことですし、「まといのば」がわざわざ言わなくとも、多くの人が言っていることですが、、、とは言え、当たり前だけに見過ごしてしまいがちです。

 

シンプルな話です。

 

ジョハリの窓という心理学の概念があります。

自分の視点と他人の視点を縦軸に、知っていると知らないを横軸にしてマトリックスにしたものです。

非常にシンプルなモデルです。

*ジョハリの窓。

いつもはAdobeStock(旧フォトリア)で画像は購入するのですが、ジョハリの窓がなかったので、久々にPIXTAで買いました。

 

 

ジョハリの窓とは、自分の心理をめぐって4つの窓があるというものです。

 

人にはいろいろな顔があり、見せていない顔があり、自分では盲点になっている(でも他人は知っている)顔があり、そして自分も他人も知らない顔があります。

 

まあ、認知科学的に言えば、「未知の窓」というのは誰も見ていない以上は存在しませんが、、、

とは言え、その「未知の窓」を開けるのが、平たく言えばコーチングやメンターセッションのポイントです。

 

しばしば「秘密の窓」を開けさせるのが仕事と思っている人がいますが、そういうカミングアウトの強制は内部表現の書き換えのためというよりは、単に施術者側の悪い意味での支配のためであることが多いです。どんなに好意的であっても、内なる動機に気付けていないようではヒーラー失格です。

結果的にカミングアウトをする流れになることは悪くありませんが、強制はダメです。

 

 

実際は「開放の窓」から切り込んでいって、公開情報だけで未知の窓に切り込めることがあります。盲点の窓から切り込むと、クライアントが置いてきぼりになることがあります。秘密の窓から入ると、支配の主導権をクライアントに渡す可能性があります(支配というか、ハイパーラポールは維持するのがセッションの大前提です)。

 

これらの窓以外に当然ながら誤解の窓があり、見た目の窓があり、無関心の窓がありそうです(笑)

 

そして最も重要なのは「秘密の窓」ではなく、未来の自分の窓です。もちろん理想の未来の自分の窓です。そして足を引っ張るStatusQuoの窓ですね。

 

まあ、それはともかくとして、話を戻すと、パーソナルセッションのポイントは自分が知らない自分を知ることです。それは未知の窓ではなく(まあ、ジョハリの窓分類ならば未知の窓ということになるかもしれませんが)、4つの窓のひとつ上の抽象度の窓ということになります。

 

なぜならその窓から見る風景というのは、4つの窓から見る風景を包摂することになるからです。

 

矛盾に満ちた自分という存在が統合的に視える瞬間があるのです。

 

バラバラに散らばった事象や経験や情動というものの「点と点がつながる」のです。

 

その過程はまさに謎解きです。

 

 

オリエンタルラジオの中田敦彦さんが、キングコングの西野亮廣さんの不思議に満ちた最近の行動の謎解きをしていました。非常に面白いと思います。

 

 

 

西野さんは非常に聡明な方ですし、自分が今何をしているかを認識しながら、闇の中を疾走できる稀有な才能の持ち主です。

でも、多くの人は自分が何をしているか分からずにレミングのように崖から海へ飛び込んでしまうそうです(いや、レミングの集団自殺というのは誤解だそうですが)。

 

父よ、彼らをおゆるしください。彼らは何をしているのか、わからずにいるのですルカ書23:34

 

自分が何をしているか明確に理解しながら、先へ突き進んできてなお、このように綺麗に意図と戦略を説明されると、それをされた西野亮廣さんは感動すると思います(それがプロモーションとしても機能しているので、なおさら喜びもひとしおでしょう)。

 

ですが、我々は「何をしているか、わからず」に突き進むことが多くあります。

そして、我々のような凡人であればなおさら自分が何をしているか分からないくらいの方が良かったりします(浅はかな戦略は浅はかな結果に結びつきます)。

 

とある偉大な教師は人生を振り返ってみて、こんな風に語っています。

 

私の人生はかつて思い描いたものとは、まったく異なるものになっています。

あなたの成功も思ったとおりの形では訪れないかもしれません。しかし、将来振り返ったときは、私のように「わからないものだね。今、コーチをしているんだ」と言っているかもしれません。

 

同様にTENETの主人公も全体の戦略があったわけではなく、目の前の問題を解決しながら芋づる式に全体像が見えてくるのです。そして短絡的で情動的な行動が実は未来から観て最善だったりします。

 

We can only see a short distance ahead, but we can see plenty there that needs to be done.

(私たちはまだほんのすこし先までしか見通せない。 しかし私たちのやることは、まだたくさんあるのがわかる)

 

この言葉はアラン・チューリングのものですが、同じことをザッカーバーグも言っていますね(たった一度きりのユーレカの瞬間があるなんて嘘だ、と)。

同様に、そして全貌が見えないゆえに、かつて見た夢が悪夢となる恐怖をビリー・アイリッシュが歌っています。

 

c.f.♬夢を見たの。願っていたもの全てを手に入れた夢。でもそれは正直に言いえば、悪夢だった(ビリー) 2020年12月09日

 

途中で迷子になることもあります。

闇の中で明らかに間違った判断をしてしまうことも。

 

そのためにメンターがいて、伴走者として走ってくれるのです。

 

クライアントとメンターの共同作業によって謎解きをしていくことで、秘密の窓の先の窓が開くのです。そしてこの謎解きの経験がとても重要です。

 

メンターと繰り返し謎解きをする中で、謎解きのセンスが磨かれていき、そしていつか自分もコーチやメンターとなり、他人の謎解きのお手伝いをするようになります。

 

というわけで、来年4月あたりにメンター養成スクールのアップデート版を開催します!

それまではひたすら相手の話している声の音に着目して脳内でシャドウイングとリピーティングをするEchoの鍛錬を続けておいてください!

 

 

【動画紹介】

上で紹介したのが宮迫さんと中田敦彦さんの新しいテレビ的なYoutube番組のWinWinWiinの前編。

 

 

そして後編がこちら。

 

 

ここで西野さんが、誰にも語っていない秘密を公開しています。

これが感動的なので、タイトルに紹介しました。

 

今回の西野さんの映画の主人公がなぜゴミ人間なのかという話です。

(以下はネタバレを含むので、先に上記の前後編を見てください(^o^))

 

 

西野さんいわくこの映画(というか絵本となった物語)の背景にあるのは「夢を語れば笑われ、行動すれば叩かれるという現代の圧縮」である、と。

 

子供の頃は無邪気に夢らしきものを追いかけてきているが、みなそれを捨ててしまう(捨ててしまうからゴミなのです)。

そして、その自分が捨ててしまった夢を大人になっても追いかけている人がいるとその人を否定したくなる、と。

 

なぜなら、夢追い人を応援してしまったり、肯定してしまうことは、かつて見た夢を捨てた自分を否定することになるから、と。

 

どちらの立場になっても切ない話です。

 

夢追い人は総じてゴミ人間である。みんなが捨てたものを持っている(西野亮廣)

 

 

 

 

*ゴミ人間とはCrazy Onesなのですね。