あなたを殺さないものがあなたを強くする(ニーチェ)しかしその逆境はあなたをほぼ殺すだろう(笑) | 気功師から見たバレエとヒーリングのコツ~「まといのば」ブログ

気功師から見たバレエとヒーリングのコツ~「まといのば」ブログ

四ツ谷にありますバレリーナ専門の気功整体「まといのば」のブログです。
気功師から見たバレエとヒーリングのコツを公開します。
「まといのば」では、バレエ・ヒーリング・美容の各種セミナーを行っております。

「身銭を切る」ということに関しての質問をいただきました!!

 

西浦教授のこと。その責任の取り方について。

 

もう一つは、過去記事で、投資家は高いIQを維持するために、身銭を切るべきではないとも書いているが、そのことと最近の投稿についての整合性に関する質問です。

 

これはなかなか本質的な質問です。

 

ご本人から許可をいただいたので、ご質問をこちらに掲載させていただきます。

 

 

(引用開始)

「身銭を切る」ということに関して質問させて下さい!

コロナ関連で西浦教授などに対して身銭を切るべきと書いているのは、その社会的な責任を負うべきという意味でしょうか?

一方で、投資家が高いIQを維持するために身銭を切るべきではないとも言われています。
(2019年4月10日の記事)

その人の社会的な立場やゴールによって、身銭を切るべきか否か変わってくるということでしょうか?

(引用終了)

 

そして、これは難しい質問です。

 

あ、まずは、本質的な回答から!

 

その人の社会的な立場やゴールによって、身銭を切るべきか否か変わってくるということでしょうか?

 

これについては、もちろんこのご質問者さんもわかっているように、その人の社会的な立場やゴールによって、身銭を切るべきか否かは変わりません。

 

カントのように言うならば、すべての人が身銭を切るべきでしょう。

 

しかし社会的な立場によって、それを免れる人がいるのも事実です。

 

 

というわけで、、、

 

まず、

 

コロナ関連で西浦教授などに対して身銭を切るべきと書いているのは、その社会的な責任を負うべきという意味でしょうか?

 

という質問ですが、これはYesです。

まあ、本来であれば社会的な責任を負うべきでしょう。

 

行動変容を促すことが(国民を「脅す」ためとほぼ文字通り言っていたように思いますが定かではありません)、目的の数字であった以上は、きちんとそのダウンサイドの覚悟はすべきです。

それで人生の計画が狂った人、文字通り人生が狂った人、人生が終わった人がいるわけですから。

 

彼が在野の研究者で、誰も注目しない推計を、Youtubeかブログにアップしているのであれば別ですが(カッサンドラのように)。

 

では、具体的にはどういう形で社会的責任果たすことを指すかと言われれば、正直よく分かりません(興味も正直ありません)

 

ですが、たとえば膨大な研究費が厚労省から出ているとするならば、それについては国民的議論はあって良いのではないかと思います。それは国民が納めた税金です(それが数億円規模ならばなおさら)(これは尾身先生の病院群も同様ですが)。

 

 

ただ、本来であれば、システムが排除してくれます(政府が干渉しなければ)。

 

干渉屋の例でも見たとおり、人間は自分自身や他者の失敗からそれほど多くを学ばない。むしろ学習するのはシステムのほうだ。システムは、特定の種類の失敗を犯しにくい人々を選択し、そうでない人々を排除することで学習していく。

 

システムは部分を排除することによって、つまり否定の道によって学ぶ。

 

 

 

 

タレブはこう言いますが、「システムは部分を排除する」とか、「特定の種類の失敗を犯しにくい人々を選択し、そうでない人々を排除する」ってどういうことでしょう。

 

タレブはシンプルに答えています。

無能なパイロットの多くは、とっくのとうに大西洋の底に沈んでいる」と。

 

 

 

全世界でもまだ死者数は38万人であるにも関わらず、日本で40万人死ぬと言った人は専門家としてはいかがなものかと思います。さすがに荒唐無稽ですし、それが計算式に基づいているならば、その計算式を疑うべきでしょう。

(「対策をしなければ」という仮定法だと強弁する人がいますが、そういうレベルのミスではありませんし)。

 

しかし、彼が運転する飛行機が大西洋の底に沈んでも、無能なパイロットは死なずに、数億円規模の報酬を得るのです。乗組員たちがそのリスクを背負います。

 

って、すごい話だと思います。

 

ですから、今回失敗した厚生労働省はきちんと責任を負うべきです(あ、これまでもこれからも官僚は無謬という前提でしたね)。

 

 

たとえば堀江貴文さんはこう書いています。

 

 

(引用開始)

小池百合子都知事が誕生したのは、2016年7月の都知事選だった。小池都政の4年間とは、いったい何だったのだろう。「東京大改革宣言」と銘打って、彼女は「七つのゼロ」を公約した。

 

「待機児童ゼロ」

「残業ゼロ」

「満員電車ゼロ」

「ペット殺処分ゼロ」

「介護離職ゼロ」

「都道電柱ゼロ」

「多摩格差ゼロ」だ。

 

これだけ大風呂敷を広げるを広げておきながら、ろくにゼロが実現していないことに呆れ返る。

この他にも「希望の党」といては、「花粉症ゼロ」「フードロスゼロ」なんてものもあった。これもまた実現のの兆しはまったく見られない。言いっぱなしの公約がどうなったのか検証されない政治家とは、ずいぶんとお気楽な商売だ。

僕のような民間企業の経営者だったらとっくにクビになっているだろう。

(引用終了)

 

 

 

ポイントは、「言いっぱなしの公約がどうなったのか検証されない政治家とは、ずいぶんとお気楽な商売だ。

僕のような民間企業の経営者だったらとっくにクビになっている」というところです。

 

 

市場の方が、うまくシステムに排除させることができるのです。

 

 

ちなみに同様に人材の流動性の硬直化が、会社というシステムを硬直化させています(すなわち、、言ってはいけないことなのでしょうが、論理的に考えると厳しすぎる解雇規制は雇用者にも労働者にも大きな問題だということです。どちらも不幸にします)。

 

特定の種類の失敗を犯しにくい人々を選択し、そうでない人々を排除する」ことがやりにくいからです。倒産は良いことであり、破産は良いことであり、解雇は良いことなのです。それが本当に心から理解できると、社会はもっと良くなるでしょう(と社会革命家のようなことを言ってみますw)。

 

その(硬直化の)反対が、、、Netflixです。

あのDVD販売会社から成り上がったNetflixです。

 

非常に残酷なようで、合理的で良いシステムなのでしょう。

 

 

c.f.もっとも大きな害をもたらすのはつねに善き人である:反共感とネットフリックス躍進の秘密 2018年12月03日

 

c.f.もしあなたが船を造りたいのであれば、 木を集めたり、仕事を割り振ったり、 命令したりするために、 人々を鼓舞しないことだ それよりもかわりに、 彼らに広大で無限の海を憧れるように 教えてください 2018年12月04日

 

c.f.だからその時々の欲求に忠実になれば、ちゃんと仕事がくっついてくるんじゃないかと思うのです。 2019年01月14日

 

もうちょっと具体的に経営者の視点から見てみましょう。

ローランドさんですね。

 

経営者じゃない人からしたら、(緊急事態宣言中に)休むのが正しいって言うに決まっているじゃないですか。でも経営者からしたらね、そんな綺麗ごとばっかり言ってられないよってところもあるんで(ローランド)

12分あたりからです!

 

 

次にご質問の件で、

投資家が高いIQを維持するために身銭を切るべきではないとも言われています」

という点についてです。

 

これに関しては誤解があるかもしれないので、一応当該部分を引用します。

(2019年4月10日の記事)

 

(引用開始)

ですので、勉強には、猛烈な時間を注ぐべきです(だからと言って、短絡的に「会社を辞めて、24時間気功をやります!」というのはナンセンスです。会社で働くのもまた気功の良い練習です。そもそも会社をやめたくらいでは、大した時間は捻出できませんし)

(何度か紹介している「死ぬこと以外かすり傷」の箕輪さんは会社員です)
(会社の金でノーリスクでギャンブルができるのは最高です)

(投資家が稼げる理由は、運用するお金が自分のお金ではないからです。IQを維持するには、自分の身銭を切らないほうが良いのです。自分のお金が無くなると、人はパニックになり、IQが下がります。ですので、サラリーをコンスタントにもらいながら、週末起業するのはIQが維持できて良いのです)。

(引用終了)

*竹花さんもエリートサラリーマンのときに、副業として起業されています。

 

現実として、投資家が冷静にギャンブルできるのは、身銭を切っていないからです。

自分の金ではなく、会社の金を運用しているので、日々冷静だという話です。

自分のお金だと、損失回避性が働きすぎて、冷静に相場を見れないのです。すぐにパニックになります。

 

その話の流れで「IQを維持するには、自分の身銭を切らないほうが良いのです」と書きました。

 

 

この議論はシンプルです。

 

第一にIQを上げるには、リラックスが必要であるということです。

人の金なら、落ち着いて冷静にIQを上げてギャンブルできるように、自分の運命をギャンブルするときも、ダウンサイドのセーフティーネットがあったほうが無駄なパニックにならないという話です。

 

もっと具体的に言えば、「今すぐ会社を辞めて、起業します!」とか「今すぐサロンをやめて、自分のお店を持ちます」というのは無謀だからやめておけ、というアドバイスです。

 

あと「FXで一発逆転とか」「宝くじで、、」とか。

 

それも余裕資金ではなく、生活資金を突っ込むとか、、、そういうのをやめとけという闇金ウシジマくんみたいな真っ当なアドバイスです(多分)

 

 

いやいや、ドリームキラーとかではなく、現実です。

 

 

そういう身銭の切り方をして、成功するほど、彼らが(まだ)タフではないということです。

(そうではないタフな人には「すぐに会社を辞めろ」と言いますし、「全てを捨てて東京に出てこい」と言います。いや、本当に)

 

ちなみに、そういうAll inが悪いとは言っていません。でも、その衝撃に耐えられる人が少ないのと、きちんと調べて、準備してギャンブルしている人が少ないという話です(ほとんどいません)。

 

そもそも、これまで身銭を切ってきていない生き方をしてきたにも関わらず、タレブを生半可に読んで、じゃあ、俺も身銭を切るってがんばったところで、さすがに無理なのです。

 

 

ちなみに、「まといのば」のメンターやスクールで一発逆転しようとする人に対しても「やめておけ」とアドバイスしています。

 

もしアドバイスを求められたら、ですが。

 

60万や95万円や23万円が普通に払えるくらいの余裕資金が、自分への投資資金としてすでにある人で、十分にこれまでも気功で結果を出しているのであれば、、、、、「一発逆転」なるものにトライして良いですが(そういう人は一発逆転ではなく、普通に学びに来ますね)、そうでないのであれば、まずはブログを読むところからじっくり数年かけましょう。本当に。

 

「数年も待てないよ」という人もいるでしょうが、どちらにせよ待つことになります。

あなたが何をどう望もうと無関係に必要な時間は必要なのです。

 

立派なコーチング養成に行こうが、似たような劣化コピーでしかないヒーラー養成講座に行こうが同じです。

ショートカットは無いのです。

学問に王道はありませんし、気功師やヒーラーの道に近道はありません。

 

ということは見えすぎるくらいに、傍からは見えるのですが、なぜか自分に関しては超甘々に未来予測をしてしまいます。

 

ただ彼らの蛮勇は大事です。彼らは身銭を文字通り切っているので、きちんと学びます。少なくともシステムはあなたを排除するという形でもっと賢くなります。

 

 

 

ニーチェの有名な言葉にこんなものがあります。

 

 

Whatever doesn't kill you makes you stronger."
「あなたを殺さないものがあなたを強くする」

Was mich nicht umbringt,macht mich staerker.

 

これはお馴染みのセリフですね。

c.f.RayZapのカラクリはVital(極限状況)ではなく、Design(デザイン)と伴走者の存在 2016年03月15日

c.f.スピンオフ?「私を殺さないものが私を強くする」〜世界最高のコーチから学んだ事〜タレブの反脆さって 2017年07月09日

 

 

ただコナン・オブライエンはダートマス大学の卒業生向けの式辞でこう付け加えるのを忘れませんでした。

What he failed to stress is that "It almost kills you."
しかし彼が見落としたのは「その逆境はあなたをほぼ殺す」ということです(笑)

c.f.「Conan O'Brien's 2011 Dartmouth College Commencement Address」からニーチェのくだりです!

 

ジョークであり、真理です。

 

まさに同感です。

 

 

*全編ではなく、抜粋ですが、字幕付きです!

 

 

僕らは理論的には逆境を好みますが、現実的には嫌います(笑)

 

というか、僕らは十分に小さな逆境で簡単に殺されます(そうやってシステムは部分を排除します。いや本当に)。

 

僕らはシステムにむざむざと殺されることはないので、うまく迂回します。

 

迂回する方法として(F***You Moneyを持つことや)、会社をやめないこと、サロンをやめないこと、隣人には親切にしておくこと、銀行とは仲良くしておくこと、親にはリタイアさせないことを保険とします(笑)

 

 

重要なことです。

 

 

自分に対して過剰に期待することも、自分の強さを過剰に想定することも、蛮勇でしかなく、勇敢とは程遠いのです。

 

むしろ自分は無力で弱いことを前提に安全を狙いましょう。

 

という話が、「IQを維持するには、自分の身銭を切らないほうが良い」ということです。

身銭を切るのは大事です(特に傲慢さから離れたいときは、そして進化したいときは)。

しかし、不必要に脆弱になることはないのです。

 

 

【動画教材、続々と配信開始!!】

・武術の身体Part1とPart2がそれぞれ配信開始です!!

・はじめての気功「中丹田ラポールの威力」配信開始!!

・はじめての気功「立体曼荼羅結界」配信開始!!

・まといのば講座『神の草の興亡と明かされた真実 --未来の医療(解決編)--』(4月23日開催)配信開始!!

 

・また、「アーユルヴェーダの奇跡」講座は草稿編から、編集版に近日アップデートします。それに伴い音声も配信されますし、動画もダウンロード可能となります。

・ポストコロナセミナーはまだZoom版です。お待たせして申し訳ありません!!

 

【6月、7月のスクール予定!(セミナーは決定次第、追記していきます!)

*6月20日、21日 アディトレマスタースクール

(6月27日、28日 Rayヨガスクール〜アーユルベーダ編〜)

スクールのお申し込みはこちら

 

*7月18日、19日  気功整体師養成スクール (BootCamp2期)

(7月25日、26日  Ray式マッサージスクール (BootCamp2期)

スクールのお申し込みはこちら

 

8月は美肌プロ養成スクールを久々に開催しようかと思っています。いまの気功技術の水準、いまの知識レベルで完全にリニューアルされた美肌プロ養成スクールです!!

8月 美肌プロ養成スクール 〜透き通る肌の向こう側〜