「神経」も物理的で具体的でそして何より操作可能なものとして整体に取り込むと施術が楽しくなる!! | 気功師から見たバレエとヒーリングのコツ~「まといのば」ブログ

気功師から見たバレエとヒーリングのコツ~「まといのば」ブログ

四ツ谷にありますバレリーナ専門の気功整体「まといのば」のブログです。
気功師から見たバレエとヒーリングのコツを公開します。
「まといのば」では、バレエ・ヒーリング・美容の各種セミナーを行っております。

*今週末はいよいよ気功整体師養成スクールです!

Boot Campの1つとなるスクールですので、ソルジャー希望の方は是非!

12月に追加開催します!(移動される方も歓迎ですし、11月受講も歓迎です!)

お申し込みはこちら!

 

神経を明瞭に意識できると、施術の幅が広がります!

 

 

 

神経というとふわっとしたイメージです。筋肉などに比べると物理的実体がないような感じがしがちです。

 

理学療法士として長年活躍しているメンター生も、ヘルニアを含めて神経圧迫については懐疑的だったと述懐されていました。

いや、もちろん知識としては分かっているのですが、臨場感が無いのです。

臨場感の無い知識というのは、なかなか使いづらいものです。

 

僕らが神経に持っている感覚というのは、ちょっとホルモンと似ています。ホルモンもひとつの化学物質であり、小さなパケットで大きな仕事をします。

ホルモンも神経も情報伝達ということでは似ています。

しかし、神経はダイレクトに望んだ場所に発火させます(ホルモンはふわっと全体に効かせます)。

 

膝を曲げようとして、肘が曲がったら困ります。ですので、神経はダイレクトに特定の場所に効かせるようにデザインされています。

 

そのために電線と全身が張り巡らされています。ですので、情報伝達ということではホルモンに似ていますが、全身に張り巡らされているということで言えば、血管の方が似ているのです。

 

血管がリアルな存在であることは僕らも承知しています(いや、ホルモンもリアルですが)。

 

動脈にせよ、静脈にせよ、太いものがあり、細くなるのも承知しています。実際に太い静脈を目視できます。

 

神経も同じです。ただ神経を目にする機会はほとんど(というか、ほぼ全く)ありません。

 

ですので、触りましょう!!!

 

 

お馴染みの二頭筋に触れます。

上腕二頭筋の裏側は上腕三頭筋です。

 

 

上腕二頭筋と上腕三頭筋の間に指を入れてください(あ、体幹側の方です。外側ではなく)。

 

上腕二頭筋をつかむようにして、指を挟み込んでいくと、何かコリコリしたものに当たらないでしょうか?

 

血管と違って、神経は中身がつまっています。血管ももちろん水分(というか血液)で詰まっているのですが、所詮水なので潰せます(これがのちのちにいろいろと問題につながるのですが)。

神経は神経束といういわば光ファイバーが束になっているような状態なので、少しはつぶれますが、血管とは感触が違います。

 

そのコリコリを損傷しないように、圧迫していくと、手がピリピリしたり、正座から立ち上がったときのしびれのような感覚がします。

 

これがいわゆる神経に対する筋膜リリースです。Facio(ファッシャ)というのは筋膜と訳されることが多いですが(「膜」だと意味が分からなくなることもあり、、、いや「膜」と訳される方もいますが)、筋肉に限定されません(逆に筋肉の筋膜を筋筋膜と言います。筋筋膜という言葉が屋上屋を架すみたいですが、そういう経緯がありますw)。

 

 

筋膜リリースやアナトミートレインという概念は「まといのば」でも推していますが、Boot Camp(まといのば気功整体学校)ではその考え方も採用しつつ、基本的には質実剛健に骨、筋肉、神経に注目していきます。

 

結局、骨や筋肉、神経に正確に注目した上で、筋膜リリースを考えないと、それはただの指圧になってしまうからです。ただの指圧というのは失礼な物言いですが、解剖学に依拠した方が同じテクニックでも圧倒的に結果が出ます。

 

さすがに脊髄神経は直接触れられませんが、そこに太い神経があることは想像ができます。

 

そこから伸びている腕神経叢(わんしんけいそう)の一部に僕らは触れているのです。触ってみるとわかりますが意外と太いのです。ですから、これが圧迫されるのは容易に想像ができるのではないでしょうか?

 

気功整体師養成スクールでやろうと思っているのは、坐骨神経です。

坐骨神経というのも小指くらいの太さのある下肢のための神経です。

これがたとえば梨状筋によって圧迫される(梨状筋に編み込まれているようになっている坐骨神経も見たことがあります)と坐骨神経痛が起こると言われます。

坐骨神経は外ハム(大腿二頭筋)と内ハム(半腱様筋と半膜様筋)の間を走行しています。

外ハムと内ハムの間ということで言えば、上腕二頭筋と上腕三頭筋の間とも似ているのですが、触診はちょっと難しいです。

でも、そこを通って、膝裏を通り(総腓骨神経と脛骨神経)の二手に分かれます。

二手に別れると言っても、名称が変わるだけで神経がつながっていることには代わりありません。

 

で、神経って電線みたいなものです。

 

 

その電線が筋肉の中を(筋肉と筋肉の隙間を)走行しています。

(厳密には神経は筋膜を通過して、皮膚までも行きます。神経の機能を考えれば、当然なのですが、実際に見てみるとちょっと驚きます)

 

ですので、いわば電線がピーンと張っているような感じです。それが足の裏側(背中側)に走っています。

 

で、それを感じてみましょう!!というワークをします!

 

十分に神経の走行を理解した上で、足首をフレックスとポアントをします。背屈と底屈ですね。

そのときフレックスにすると、後ろ側の筋が伸ばされますが、これが神経だと考えます。もちろん筋肉も伸ばされるのですが、神経を考えます。

 

坐骨神経を考えると、膝は屈曲より伸展のほうが神経は伸ばされます。曲げるとたわむのです。

 

そして、臀部を通る坐骨神経を考えると、股関節は屈曲位のほうが神経が伸ばされます(大臀筋も伸ばされます)。

 

 

そのときピリピリとした感じが来ると思いますが、これが坐骨神経がストレッチされている感覚です。

 

そして、ストレッチだけではなく、足首の屈伸(フレックスとポアント:背屈と底屈)を繰り返すと、ストレッチされた状態で、神経が筋肉の中を前後に走行します。その状態を強くイメージします。

 

そして筋肉をゆるめ、筋膜を剥がしながら、癒着を解除していくイメージをします。

 

すると、だんだんと楽になってきます。

 

ここで筋肉の収縮だけに原因を求めるのと、神経の走行を考えるのでは全然違うのです。

 

やっていることは、ダンサーが日々のレッスン前にやっているストレッチです。でも、ハムストリングスが硬い、裏腿が伸びないという人は、実はハムストリングスの問題ではなく、坐骨神経が癒着していると考えると良いのかもしれません。

 

実際にこれは強烈ですので、試してみてください。

 

そして、何よりも重要なのは神経も整体の対象にできるということです。

そのためには神経を実体があり、形状も名称もあるものとして(ついでに人格も)認めてしまいましょう。

我々は神経を何か電気的な伝達であり、電気である以上は光のようなもので、物理的な塊という感じがしていないのですが、実際は電気(イオン伝達)であっても、電線であり、その電線は相当に太いのです。

そして太い電線を圧迫すると簡単に麻痺や機能障害が起こります(脊髄の損傷や断裂についてはリアリティーが多くの人はありますが、脊髄から飛び出した先にはリアリティーがなくなります。教科書通り覚えていてもなおです)。

 

というわけで、お楽しみに!!

 

 

【気功整体師養成スクール 〜名人達人への道〜】
【日時】 11月23日()15:00~20:00
    11月24日()13:00~18:00

 

【追加開催決定!】

    12月21日()15:00~20:00

    12月22日()13:00~18:00

 

【場所】 四ツ谷のセミナールーム(丸ノ内線四谷三丁目駅、都営新宿線曙橋駅が最寄り)
【受講料】  230,000円(PayPal決済可能です。請求先アドレスを記載してください)
【受講資格】 「まといのば」セミナー受講生(もしくはそれに準ずる方、他で「まといのば」の主宰のセミナーを受けている方もOKです)
【持ち物】 情熱とゴールと筆記用具と動きやすい服装
【お申し込み】お申し込みはこちらから。

 

 

 

「まといのば」の気功整体師(ソルジャー)を希望する方の登録を開始します!

これは登録を募るだけで、特に義務は発生しません(ただ何らかのサービスというか、情報提供は優先的にしようと思っていますが、まだ詳細は決めていません)。

登録はこちらから!

 

IBC(Iwaki Ballet Company)の2020年版カレンダーができあがったそうです!

このカレンダーの販売を「まといのば」でも行います!

というのも10部限定で気功技術の「美肌クリーム」を封入して、販売します!!

(12月1日より発送します!)(希望される方は井脇幸江さんのサイン入りで!!)

一部2000円(送料込み)

お申し込みはこちら!

 

 

【書籍紹介】

ソルジャー希望の方々におすすめなのはこちら!

解剖学でも体表面から骨や筋肉を推定する方法というのはありますが、美術は美術で徹底しています。

これは当たり前と言えば、当たり前で最近それをとことん再開したのがミケランジェロとダ・ヴィンチ。

しかし実際は2000年以上前の古代ギリシャから、解剖学に基づいた美術作品というのはありました(しかし、日本や中国同様にキリスト教と中世は解剖を冒涜として禁止しました。ヴェッサリウスが出てくるまで)

 

 

先日紹介したこちらとも通じるものがあります。

自分の手で描きたいという方は(描いたほうが良いですが)、こちらも併せて!

c.f.整体師がまず観るべきは骨格の歪みでも筋肉の拘縮でもなく、クライアントの内部表現とゴール。 2019年11月17日

 

 

大胸筋の筋繊維に3方向の走行があることを(知識としては知っていても)僕らは日常的に意識することがありません。

なぜなら表には見えないからです。

 

しかし、この人の踊りを観ると、胸に大胸筋以外の筋肉があるかのように思えます。

もちろんそれは大胸筋です。

上記の絵のような筋繊維の走行がはっきり見えるのです(肉眼の方がはっきりしていますね、写真より)