ところが、愛について学ばなければならないことがあるのだと考えている人はほとんどいない(フロム) | 気功師から見たバレエとヒーリングのコツ~「まといのば」ブログ

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*9月のセミナーはかなりヒートアップしています。

・9月19日(木)はじめての気功「中丹田ラポール〜強く楽しく軽やかな愛着を生みだす魔法〜お申し込みはこちら

・9月23日(月・祝)1Dayスクール お申し込みはこちら
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・9月26日(木)まといのば講座「武術の身体」お申し込みはこちら

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今月のというか、今週木曜日開催のはじめての気功講座では久々に「中丹田ラポール」をやります!

ラポール形成のために、非常に具体的に気功を使っていく方法を伝授します。

 

中丹田ラポール自体はそれほど難しくないのですが、正確にやると圧倒的な効果が出ます。そしてそれを習慣にできると人間関係は劇的に変化します。

 

 

ラポールというのは、親密さの度合いであり、苫米地理論で言えば、同じ臨場感空間を共有している同士に生まれる親密な感情です。

これは、2人の人の中に生まれるのではありません。

2人の人の外に生まれますw

 

中ではなく、外です。

 

2人の関係性にラポールが生じるのではなく、その環境などの臨場感空間が2人を橋渡しします。

 

ですので、ラポールというのは、2人の外を経由しているのです。

 

臨場感空間、もしくはラポール空間などと言ったりしますが、同じ吊り橋を歩いていたり、一蓮托生だったり、同じ運命共同体だと、そこにいる人同士に強い「ラポール」が生じます。

 

しかし、その臨場感は巨大な風船のようなものです。もしくはシャボン玉のようなものです。

 

割れてしまえば(臨場感空間が消えたら)、お互いは夢が覚めたようにバラバラになります。

(そんなことはない!と思うかもしれませんが、そんなことばかりです。しかし、記憶すらも消えたり、修正されるので、自分の信念だけは維持されるのです。信念を維持するために記憶をいじります)。

 

たとえば、臨場感空間が一瞬で消える例として、「卒業」というのをよく取り上げています。

 

あれほど親密だった仲間が、卒業を期に会うどころか、お互いを思い出すことすらなくなります。

 

離れても電話するよと小指差し出して言うけど
守れそうにない約束はしない方がいい ごめんね
(斉藤由貴『卒業』)

 

これがラポールの本質であることが分かっているなら(「これ」というのは、臨場感空間の共有のことです)、ラポールというのは純粋に知識と技術の問題となります。

 

そう言えば、「自由からの逃走」で有名なエーリヒ・フロムが面白いことを言っていました。

 

愛は技術だろうか。技術だとしたら、知力と努力が必要だ。

 

と。

 

これは一瞥(いちべつ)すると「愛は技術ではない!」と言いたくなります。

なりますけど、この書籍のタイトルはThe Art of Lovingです。フロムの昨日ではなければいかがわしい本に分類されそうなタイトルですw

 

「愛の技法」というタイトルでわかるように、フロムの主張は「愛は技術である」というものです。

 

愛は技術であり、技術だからこそ、知力と努力が必要なのです。

そして、技術だからこそ、向上できるし、改善できるのです。

 

フロムは辛辣にも多くの人は「愛は一つの快感であり、それを経験するかどうかは運の問題で、運がよければそこに「落ちる」ようなもの」と考えていると言います。

 

また、「たいていの人は愛の問題を、愛するという問題、愛する能力の問題としてではなく、愛されるという問題として捕らえている」。

「愛の問題とはすなわち対象の問題であって能力の問題ではない」と誤解している、と。

 

フロムの論理構成も結論もシンプルです。

 

ただ、ここで注目したいのは、愛とは学ばなければならないものであるということです。

 

同様にラポールも学ばなければならないものです。

 

フロムをもじるならば、

 

ところが、ラポールについて学ばなければならないことがあるのだと考えている人はほとんどいない

 

ということになります。

 

強いAttachment(愛着)を生むようなラポールは技術なのです。

ポイントは相手ではなく、偶然でも運でもなく、技術なのです。

 

その部分の踏み絵を乗り越えられると、楽しくテクニカルに学べます。

 

たとえば、「挨拶をするときは、笑顔で」というような標語があったとします。

挨拶を笑顔ですることは重要です。

しかし、そのときに口角を上げるだけではなく、眼輪筋も動かすこと、そして息を吸って肺をふくらませることまで意識的に行えば、それは技術の話になります。

 

相手に魅力的に見られたいと思ったら、二次元ではなく三次元の存在になる必要があります。

バレエで言えば、アンファスではなく、クロワゼに立ちたいのです。

そこで体幹をねじることで、奥行きが出て立体的に見えて、記号(2次元)から人間に変われるのです。

 

相手の言葉を頭の中で音として響かせる(エコーさせる)ことで、相手の身体はわずかですが発熱、発汗します。「きちんと言葉が人に届いている」「ちゃんと聞いてもらえている」ということを肌感覚で腑に落ちるからです。これは意識というよりは無意識的な反応です。

 

このような細かな技術を積み重ねることで、圧倒的なラポールを築くことが重要です。

 

特にオンラインという粗雑なコミュニケーションに慣れてしまった我々はオフラインの丁寧なコミュニケーションを習得し直す必要があります。

 

 

中丹田ラポールというのは、中丹田という熱い熱い気(熱性の気)を取り出して放り投げて、相手の胸(中丹田)に放り込むワークです。

 

ただ、その中丹田ラポールを含めて、気功でラポールをどう考え、どう技術を鍛錬していけば良いかを考えていきましょう!!

 

お楽しみに!!!

 

 

 

【はじめての気功『中丹田ラポール 〜強く楽しく軽やかな愛着を生みだす魔法〜』​​​​​​】
【日時】 9月19日(木) 19:00~21:00(21:30まで質疑応答!)(延長予定有り!)
【場所】 東京・四ツ谷の「まといのば」のセミナールーム
【受講料】  3万円
【受講資格】 ブログ読者
【持ち物】 筆記用具と動きやすい服装
【お申し込み】お申し込みはこちらから。