【募集開始!】「ニュートン力学を最初に完全に理解したのは誰か?」〜錬金術の秘密 | 気功師から見たバレエとヒーリングのコツ~「まといのば」ブログ

気功師から見たバレエとヒーリングのコツ~「まといのば」ブログ

四ツ谷にありますバレリーナ専門の気功整体「まといのば」のブログです。
気功師から見たバレエとヒーリングのコツを公開します。
「まといのば」では、バレエ・ヒーリング・美容の各種セミナーを行っております。

「ニュートン力学を最初に完全に理解したのは誰か?」


という物理学者の中でよく知られた質問があります。
物理学者というよりは科学哲学者の中かもしれません。

ポイントは「最初に」ではなく「完全に理解」という点です。

ちなみにこの質問の答えは「アインシュタイン」です。

アインシュタインが相対性理論を発見して、はじめてアインシュタインがニュートン力学を完全に理解します。




ニュートンはニュートン力学を発見したが、理解するには至らなかったということです。

ある理論を理解したと言えるのは、その理論の限界が手触りを持って理解され、その欠点を明らかにし、そしてそれを上回る理論を構築したときのみです。

ニュートン力学の欠点とは、よく知られている絶対時間、絶対空間という概念のみならず、静止質量と運動質量が異なる点を見過ごしたところにあります(いや、見過ごすはずですが)。


ニュートンはニュートン力学を「完全に」は理解しておらず、アインシュタインがその偉大な後継者として最初に完全に理解します。

理論を提唱した人がその理論を完全に理解していないなど奇妙だと思うとしたら、少し歴史を振り返ってみましょう。


シュレディンガーは自分が生み出したシュレディンガー方程式の帰結を、一匹の生きているか死んでいるか分からない猫によって葬ろうとしました。




アインシュタインは自身がノーベル賞を受賞した理論(光電効果という量子論)を、様々なパラドックスによって葬ろうとしました(たとえばEPRパラドックス)。
ゲーデルは自分が生み出した不完全性定理を否定するために人生の後半を注ぎ、自らの正気すらも神に捧げました。


*リニューアル版のテキストにも登場したゲーデル先生。神の存在証明を最後まで求めました。


もし彼らが自分が産み出すことになった理論を完全に理解していたなら、、、自らを否定するような真似はしなかったはずです。



「ニュートン力学を最初に完全に理解したのは誰か?」という質問に対して、「アインシュタイン」という回答は、錬金術の教えを思い出させます。


Obscurum per obscurius, ignotum per gunotius

曖昧なることを説明するに一層曖昧なることを以って、未知なるものを説明するに一層未知なるものを以って



曖昧なることを説明するに一層曖昧なることを以って」という説明は、より一層分からなくなりそうです。しかし、ここにはある種の真理が宿っているように思います。

ニュートン力学を完全に理解するためには、ニュートン力学以上に抽象度の高いこと(曖昧なること)であるアインシュタインの相対性理論が必要ということです。

一層曖昧」という意味を我々は一つ上の抽象度と理解します。

同様に「一層未知なるもの」という意味も同じです。


何か難しい概念を教えようとするときに、良い教師が取る方法は、具体例を臨場感高く出すことです。例によって、説明していくのです(たとえばファインマンの三点推量法がこれにあたります。寺子屋「熱力学」を参照してください)。


例を次々に与えて、それを解きほぐしながら、理論を自ら発見させます。

「まといのば」でも、微分を教えるときに、公式を天下り式に教えるのではなく、いくつかの例を見せます。微分された式を見ている中で、法則を内発的に発見するように促すのです。

数学はいまや数理科学と言われる科学の分野ですが、実際に数学というのは僕らが思っている以上に科学です。観察し、後ろにある法則を発見し、その法則を証明するというのが科学であり、数学の営みです。観察する対象となる宇宙が物理宇宙であるか、数学宇宙であるかの違いです。

観察の方法は計算です。僕はオイラーやリーマンやガウスのノートにある膨大な計算を思い出します。彼らは計算という実験によって、数学宇宙を観察していたのです。


*数学のサイクロプス(単眼の巨人)と讃えられたオイラー。晩年に盲目となるも、数学宇宙以外を見なくて済むとむしろ喜びました。


余談ながら、公式なり、原理なり、定理がまず最初にあるというのは、ユークリッドが僕らにもたらした誤解です(いや正確にはユークリッド幾何学の誤読です)。
(そして、ますます余談ながら、ユークリッド幾何学をはじめて完全に理解したのは、、、、、リーマンということになります。正確にはガウス、リーマン、ロバチェフスキー、ボーヤイでしょう)



同じく錬金術の有名な言葉に「下にあるものは上にあるもののごとく、上にあるものは下にあるもののごとし。」があります。

QUOD EST INFERIUS, EST SICUT QUOD EST SUPERIUS, ET QUOD EST SUPERIUS, EST SICUT QUOD EST INFERIUS, AD PERPETRANDA MIRACULA REI UNIUS.

英訳は以下のとおりですが、これを訳したのは高名な錬金術師であり、経済学者ケインズから最後の魔術師、シュメールの生き残りと讃えられたニュートンその人です。

That which is below is like that which is above & that which is above is like that which is below to do the miracles of one only thing (by Sir Isaac Newton)
唯一なるものの奇蹟を成し遂げるにあたっては、下にあるものは上にあるもののごとく、上にあるものは下にあるもののごとし

下にあるものは上にあるもののごとく」とはどういうことでしょう。

我々は梵我一如(ヒンズー)のようなアートマン(魂)とブラフマン(大宇宙)の統合、もしくはミクロコスモスとしての身体(小周天)とマクロコスモスとしての大地や宇宙(大周天)との統合と考えがちです。

まあ、それは間違っていないのですが、もっと手触りがあるところで考えるならば、、、そしてニュートンに即すると、、、、彼はリンゴと月が同じものに見えたのです。

まさに「下にあるもの(落ちたリンゴ)は上にあるもの(月)ごとく」なのです。


僕はニュートンがプリンキピアマテマティカに描いたこの絵が好きなのですが、これはまさに放り投げたリンゴが月に変わる様です。放り投げたリンゴの速度が第一宇宙速度を超えれば、月になります。




ガリレオが自作の望遠鏡で(売り込もうとして失敗したために自分で使った望遠鏡で)月をながめたら、聞くと見るとは大違いで、月は真円でも完全なツルツルの球体でもなく、巨大な石ころでした。それと同様です。


下にあるものは、上にあるもののごとくなのです。



アルケミアの考え方というのは、きわめて興味深く難解です。
しかし、その考え方の片鱗でも学ぶなら、様々なことがますます高い抽象度で統合され、整合的に見えてきます。

オンラインレコード第10弾に相応しいビッグなコンテンツとして、今回は『アルケミア(錬金術) 鉛と黄金の秘密』を開催します!!


咒や陰陽師、魔術や風水を統合する視点として、プラトン主義を超える思想としてのアルケミアを是非お楽しみに!



【「まといのば」OnLine ReCord ~手っ取り早い上達と深い理解を目指す~】

【概要】 動画教材(音声教材)のダウンロード配信
【受講料】  1講座3万円(銀行振込)(PayPal決済可能です。請求先のメールアカウントをお伝え下さい)
【受講資格】 「まといのば」セミナー受講生(寺子屋バックナンバー受講生等も含む)
【持ち物】 動画・音声再生装置と情熱
【お申し込み】お申し込みはこちらから


【第10弾公開収録】 7月20日(木)19:00〜21:30(受講料3万円)
【講座内容】 アルケミア(錬金術) 黄金と鉛の秘密
*お申し込みは同じくこちらから。


*賢者の石を求める錬金術師


【第11弾公開収録】 8月17日(木)19:00〜21:30(受講料3万円)

【第12弾公開収録】 9月21日(木)19:00〜21:30(受講料3万円)


【コンテンツ一覧】第1講座(10月) 呪の密教気功
〜すべての気功の基本、写像としての肉体と世界、呪の手触り〜

第2講座(11月配信)魔法の時間
〜魔術、科学、ヘルメス主義、錬金術、奇跡はなぜ起こるのか?そのカラクリに迫る〜

第3講座(12月配信)アルゴリズムの秘密
〜〜ピタゴラス、ユークリッド、フェルマー、ニュートン、アインシュタイン、トーラー・タルムード、世界をプログラミングとして理解せよ!〜

第4講座(1月配信)ラージャ・ヨーガの威力 〜ヨーガの神秘のベールをはがすとそこは能力開発の楽園だった〜 

第5講座(2月配信)ホメオスタシスのカラクリ 〜天使か悪魔か?〜 

第6講座(3月配信)ラポールと人間関係としあわせのカタチ 〜ラポールという気の玉、市場と統治の倫理〜

第7講座(4月配信) Goal、Dream、IQ、SQ  〜夢を叶える脳のカタチ〜 配信開始!!

第8講座(5月配信) オリジナル気功技術の創り方 〜気功と気功技術の神秘に迫る〜 もうしばらくお待ち下さい!!

第9講座(7月配信) アリアドネのカラダ 〜肉体の牢獄から逃れるための、たったひとつのエレガントな方法〜

第10講座(8月配信) アルケミア(錬金術) 〜黄金と鉛の秘密〜

*お申し込みはこちらから。


*繰り返し視聴して、自分の中に落とし込んでいきましょう!驚くほどの能力が気付いたら身についています。




*今日スクールで紹介した動画です!ポールダンスの概念が変わると思います。
我々は何を考えるときも、知識によって制約を受けます。