♪いま何時、そうね、だいたいね〜(桑田佳祐)クンダリーニと第3の目としての松果体?! | 気功師から見たバレエとヒーリングのコツ~「まといのば」ブログ

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サーカディアン・リズム(概日リズム)というと思い出すのが、桑田佳祐さん率いるサザン・オールスターズの名曲「勝手にシンドバッド」の一節です。


いま何時 そうねだいたいね~
いま何時 ちょっと、まってて〜
いま何時 まだはやーい

不思議なものねあんたをみれば、胸騒ぎの腰つき、胸騒ぎの腰つき



桑田佳祐さんの動画がなかったので、次善の策としてのミクですw



僕らがヨガを学んでいたときは、第3の目とは松果体(しょうかたい)のことでした。

松果体というのは、目の奥にあります。

そう言えば、かつて科学史・科学哲学の権威でもある村上陽一郎先生の講座でこんな話を聞いたことがあります。

一つ目のことです。

一つ目小僧とかの一つ目ですね。

というのは、一つ目は実は妖怪でもお化けでもなく、一種の発生時のエラーということです。
指の水かきの部分がアポトーシスで無くなったり、舌の付け根の部分がアポトーシスでなくなったりします(残ってしまうのが舌小帯短縮症です。その部分を切るのが舌小帯伸展術)。

単眼症ですね。

もともと目は一つで、そこに鼻ができて、目が2つに分かれ、我々が知る2つ目になる(という話しを延々と解剖学的機序と発生の機序を交えて説明してくれました)。もし目が二股に分かれなかったら、、、、鼻が作られないそうです。

銀河ヒッチハイクガイドではないですが(超空間バイパスを通すための道路工事で地球が破壊されたように)、一つ目のために鼻が破壊されるということです。

「だから一つ目には鼻がない」というオチです。

多くの一つ目小僧に鼻は無いそうです。小僧なのも理由があり、ほとんどが子供で若くして死にます。

まあ、それはともかく、、、、

いや、まだまだ余談ながら、一つ目小僧と言って僕が思い出すのはこちら。
一つ目ではないのですが、僕の中では一つ目と同じフォルダに含まれています。



宝誌和尚立像ですね。

不気味ですね〜

人の内側にある仏が現出しているという様だそうですが、、、

この不気味な魅力に溢(あふ)れた仏像を知ったのは(多くの人がそうであったのではないかと勝手に思いますが)ロラン・バルトによってです。

表徴の帝国 (ちくま学芸文庫)/筑摩書房

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*いろいろと批判される本作ですが、まあ面白いから良いのではないかと思いますw(真に受けることがなければ)


ちなみに村上隆さんもこれがモチーフと思われる作品を創られています。





*五百羅漢、素晴らしかったです。





*一つ目小僧には鼻がない?!



というわけで松果体です。

松果体は第3の目などとも言われることもあります(最近「まといのば」では第6チャクラ、第3の目というのは、おでこ、すなわち前頭前皮質でも良い気がしており、松果体と前頭前皮質の両方で説明しています。というか、前頭前皮質だけでも松果体だけでもなく、全脳ということでも良いのかもしれません)


第三の目と言えば、僕らは手塚治虫の『三つ目がとおる』などの作品で知っています。

三つ目がとおる 1/手塚プロダクション

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*脱線につぐ脱線で恐縮ですが、、、手塚治虫作品に幼いころに多く触れられた我々は幸福だったような気がします。「火の鳥」、「ブッダ」、「鉄腕アトム」「ブラックジャック」そして「三つ目がとおる」などから非常に重要なことを多く学べます。AIの理解に対するイメージとして僕は「火の鳥未来編」をかなり多用します。鉄腕アトムはロボット型AIですし、ブラックジャックはヒーリングということを考えさせられます。


閑話休題


僕らがヨガを学んでいたころは第6チャクラ(第3の目)というのは松果体のことでした。まだ松果体が秘密のベールに包まれており、この松果体こそが超能力の源泉のように思われていました(まあ、一周回って概ねは間違っていないような気もしてきましたw)。

少なくとも松果体はメラトニンを出します。メラトニンは端的に言えば睡眠ホルモンです。


CC BY-SA 2.1 jp, Link


By Images are generated by Life Science Databases(LSDB). - from Anatomography, website maintained by Life Science Databases(LSDB).You can get this image through URL below. 次のアドレスからこのファイルで使用している画像を取得できますURL.,



「三つ目がとおる」でも、おでこの絆創膏を外して、第三の目が開くことで、人格すら変わります。

空海の「明星来影(みょうじょうらいえい)」もこの「第三の目」がはじめて開いたという現象ではないかと考えられています。
明けの明星が口に飛び込んでくるという神秘体験です。
(そのときの方法論が虚空蔵求聞持法です)


*空海の自伝である『三教指帰』の中に書かれた「明星来影」の自筆の文字です。

クンダリーニ覚醒や大周天における神秘体験も煎じつめれば「明星来影」です。平たく言えば圧倒的な光を見るという神秘体験です。


*空海。なぜだかこの肖像を見ると、頭部全体が松果体に見えてきます。


ちょっと横道にそれますが、旧約聖書においても神に会う瞬間というのは光につつまれます。光りに包まれるというか、視力が無効化される中で神と会います。
たとえば、モーセがはじめて神にあったのは火の中でしたし(出エジプト記3:4)、ヨブもつむじ風の中から声を聞きます(ヨブ記38:1)。どちらも視覚を奪われる状況です。


「神という仮説」(ラプラス)が必要なのか否かはともかくとして、この体験の現象だけを切り取るならば、猛烈に深い瞑想状態であり、我々が理想とするラージャ瞑想における神秘体験とほぼほぼ同じと言って良いように思います(ご承知のようにラプラスは主著となった「天体力学」をナポレオンに献上した際に、ナポレオンから「神について書かれていないが」と問われ、「閣下、私にはそのような仮説は必要ありません」と答えたと言われています。ちなみにラプラスはナポレオンの内務大臣としても働いています)。




強烈な変性意識状態に入り、高度な情報処理を脳がはじめると、物理的現実世界の臨場感は薄れていきます。それが消えない火であり、つむじ風であり、明けの明星が光り輝きながら自分の口に飛び込んでくるという神秘体験かと思われます。


その時に松果体が大きな役割を果たすのではないかと言われてきました。

松果体が実際に第3の目なのかはともかくとして、そして潜在能力開発の決定版なのかはともかくとして、松果体をめぐる議論はこの数年で非常に面白いことになっています。




ちなみに「食べてるつもりはないのに太る」というときに問題になるのは、ながら食いなどによる気づかない(意識にのぼりにくい)カロリー消費と考えられています。特に最近はエネルギー密度が高い(カロリーも高い)食品があふれかえっており、それらは満腹中枢を刺激せず、いくらでも食べれるようにむしろ満腹中枢を破壊しているかのようです。
ミクロ的には食べ過ぎをやめましょうとか、高タンパクにして糖質をコントロールしましょうということになってくると思います。

しかしデータは「食べているつもりはないけど太る」を裏付けているようです。
摂取カロリーは年々減っています。
日本人のエネルギー摂取量は驚くべきことに餓死者が出た1946年すらも下回っています。
それをあざ笑うかのようにメタボは増えています。糖尿病患者も増加の一途です。

この解はシンプルな運動不足ということになることが多いようですが、そんな簡単な話しなのでしょうか?


『10%Human』などの視点で考えると、、、すなわち、微生物やウィルスという残り9割から考えるならば(1割だけが人間の細胞、残りは微生物)、肥満は感染症であり、汚染状態ということになります。また同じカロリーを摂取しても吸収する段階で、腸内微生物による増減が起こります。

なぜ肥満が感染するかについて、『10%Human』では抗生剤がその一因とされています。


あなたの体は9割が細菌 微生物の生態系が崩れはじめた/河出書房新社

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それと多少関連して、非常に面白い話があります。

免疫系に効き、抗肥満作用もあり、発がん作用も抑えるという夢のようなクスリがすでにあるのですが、ある理由ゆえに商品化ができません。というか、その理由がきわめて資本主義的なのです。技術的には商品化というか、クスリにすることは可能です(実際に商品にもなっています。しかし薬として売り出せないのです)。


非常に重要な化学物質であり、クスリであり、明確に免疫系に作用し、抗肥満作用もあり、発がんもかなり抑える夢の新薬なのに、です。

陰謀論でしょうか、都市伝説でしょうか??

いえ、シンプルな話です。


その化学物質こそがメラトニンです。
松果体が分泌するメラトニンです。




メラトニンはトリプトファンからセロトニンを経て合成されます。
トリプトファンとはお馴染みの必須アミノ酸です。

トリプトファン→セロトニン→メラトニン

です(こうしてみると人体という化学工場はシンプルです。アミノ酸を少し変形すれば何でも出てきます)


そして、なぜ商品化できないかの理由はシンプルです(サプリメントとしては商品になっています)。
特許が取れないからです。特許が取れなければ、莫大な特許使用料も取れず、クスリとして製品開発する意味がありません。

そういう意味ではメラトニンは健康やクスリにおける特異点なのです。

もちろんサプリメントとしてのメラトニンには副作用もあります。
それに多ければいいわけではありません。

適切なタイミングでメラトニンが出て、適切なタイミングでメラトニンが減るのが大事です。



振り返ると1997年に哺乳類の時計遺伝子が発見されて以来、時間生物学というジャンルが生まれ、そこから時間薬理学、時間運動学などが派生してきました。
精神と栄養の関係というのは、栄養学の中では未知でしたが、時間栄養学の登場によって光が射してきたところがあります。


ちなみにこの時間栄養学の知見はきわめて面白いのですが、僕自身はにわかに受け入れ難いものがあります(いや、受け入れますが、、)。

というのも、私事ながら、僕自身は西式健康法を長く続けていた過去もあり、特に西式甲田療法を信奉していましたし(いわゆる半日断食)、その前はナチュラル・ハイジーンにはまっていました(Fit for lifeで有名)。朝食に果物、というだけではなく、ほかに果物しか食べないフルータリアン生活も長く続けていました(ベジタリアンでもなく、ビーガンでもなく、それよりも厳しい制約があります。ただほとんどビョーキでした。身体も精神も病んでいました)。朝食抜きには年季が入っているのです。

肉を常食するようになったのはこの10年くらいです(それも環境の激変によるものです。それまでの生き方の信念を変えたというわけではありません)。



ちょっと急ぎ足で結論から言います。

ポイントは松果体であり、より抽象的には体内時計とリアル宇宙時計の時刻合わせです。

体内時計は時計遺伝子のタンパク質によって時を刻みますが、毎日ちょっとずつ狂います。

時計が狂わないと思っているいまの若い人には分からないかもしれませんが、かつては時計は必ず狂うものでした(電波時計とか出てきたときは、驚愕しました)。

リビングに鎮座しましている柱時計は毎日、時報にあわせて修正するものでした(逆に今や時報のほうが遅れます。これは進歩なのか退化なのか?)。

よく軍人たちやスパイなどが作戦に入る前に、お互いの時計を合わせたりしますが、あれは日常の光景でした(いや、言いすぎかな)。でも実際に遊びに行った先で、個別に行動して「◯時に集合!」みたいなシチュエーションでお互いの時計を合わせることはありました。


で、、、、、


ポイントは「サーカディアン・リズム」(概日リズム)です。
概日(がいじつ)リズムと書いてあるように、これはおおよそなのです。概日の概は概算の概です。おおよそなのです。

circadian rhythm(概日リズム)のcircadian はラテン語由来です。

「おおよそ」というcirca とDay(日)を意味するdiesの合成です。ですので、「おおよそ一日のリズム」ということです。

ちなみに耳と耳の間にある視交叉上核(しこうさじょうかく)が時計遺伝子では有名です。

視交叉上核とは、、、外界の光情報に応答して、全身の体内時計を統合する役割を果たすと言われます。

全身の体内時計?

そうなんです。全身にはたくさんの体内時計があるのです。視交叉上核(しこうさじょうかく)だけが体内時計ではありません。胃も腸も肝臓も腎臓もそれぞれ時計を持っています。

右手と左手に別々の時計をはめるのが流行りのようですが、身体は臓器ごとに時計を持っています。

というか細胞それぞれにも時計があります。

そもそも体内時計というのは意外とシンプルのようです。たとえば、サーカディアン・リズムがある最も単純な生物というとシアノバクテリアがあります。シアノバクテリアはいわゆる酸素発生型光合成細菌です。葉緑素の元になったと言われている古い古い細菌です。

そしてこのサーカディアン・リズムはあまりにシンプルなので、試験管の中で再現できます。コアとなる3つのタンパク質を試験管の中に入れておけば、あとは(我々にとっても)エネルギー源であるATPを補給する限り、22時間のサーカディアン・リズムを何日も再現できるそうです。

ですので臓器だけではなく細胞にも当然のように体内時計がセットされています。

しかしシアノバクテリアが22時間が一日と考えるように、体内時計ごとに1日の定義がバラバラです。

メインの時計遺伝子は視交叉上核にあります。
視交叉上核の神経細胞の固まりの中にあります。そこに1万個の神経細胞があるのですが、その1個1個にリズムがあり、1万個集まることで1万倍に影響を強めています(ホタルが集まって同期して点滅を繰り返すように)。そしてこの視交叉上核にある時計の周期は25時間、もしくは24時間半とされています。まさに「おおよそ1日」のリズムを刻んでいます。


*メインの時計である視交叉上核は光によって、リセットされます(時計を合わせます)。視交叉上核は全身の体内時計を統合します。


すなわちリアルな1日に対して、ちょっと長いのです。というか、毎日30分遅れる時計みたいな感じです。
毎日30分も遅れる柱時計は放っておくとどんどん狂ってくるので、毎日時報で合わせたいのです。

そのために光を使うのですが、じゃあ、たとえば目が見えない人はどうやって時間を合わせれば良いのでしょう?

そのようなときのために進化は別な時刻合わせの方法を設定しました。それが食事です。
食事によって、末梢神経の体内時計を合わせます。

その食事も今の研究では、炭水化物+タンパク質の組み合わせがベストのようです(それもインシュリンが大量に出る高GI値が良いと)。そしてFish Oil(魚油)がベストなので、ご飯と焼き魚が最強ということになります。和食です(もしくはツナサンド。ツナが良いそうです)。

身体中にある時計を一気にリセットすることが必要で、時計がバラバラだと身体の機能がおかしくなります。
時計を揃えるのは意外と重要で、かつ難しいことです(そう言えば、いつぞやのニュートリノの光速超えのニュースも時計の合わせ方の失敗ゆえの誤解でした)。

逆にきちんとたくさんある体内時計をきっちり揃えられれば、身体は健康になるということです。



体内時計たちは、いつも

「いま何時 そうねだいたいね~
いま何時 ちょっと、まってて〜
いま何時 まだはやーい」

と歌っているということです。

みんな大体のところで1日を刻んでいます。
時計が遅れたり進んだり、めいめいです。

だからこそ、朝日で目覚め(人工の光でもOK)、BreakFast(断食明け:朝食)の瞬間に強制リセットすることが重要ということです。体内時計の時刻を全身で同期するのです。



このサーカディアン・リズムや松果体、体内時計は様々な問題と絡み合いながら、非常に面白い感じの発展を遂げそうです。
様々な問題とは、たとえばクンダリーニであるとか、潜在能力開発とか、抗肥満作用とか、幸福感、多幸感やら、瞑想、そしてラージャのことです。
それらと深く結びつき、絡み合っていそうです。
ということで、Chrononutrition(時間栄養学)は学ぶ価値があると思います。
ただ丁寧に迷宮を歩きましょう、アリアドネの糸を持って。



【参照書籍】
時間栄養学―時計遺伝子と食事のリズム/女子栄養大学出版部

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脳の中の時間旅行 : なぜ時間はワープするのか/インターシフト

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カラー図解 進化の教科書 第1巻 進化の歴史 (ブルーバックス)/講談社

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そして以前生物学で使ったこちらの教科書も!

カラー図解 アメリカ版 大学生物学の教科書 第1巻 細胞生物学 (ブルーバックス)/講談社

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カラー図解 アメリカ版 大学生物学の教科書 第2巻 分子遺伝学 (ブルーバックス)/講談社

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カラー図解 アメリカ版 大学生物学の教科書 第3巻 分子生物学 (ブルーバックス)/講談社

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あなたの体は9割が細菌 微生物の生態系が崩れはじめた/河出書房新社

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銀河ヒッチハイク・ガイド (河出文庫)/河出書房新社

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*科学者であれば全員が読んでいることを前提とされているいわば昔話か子守唄か神話のような扱いなのがこちらのSF。



以下はオススメではありません。
いわば反面教師でw
一応本文で紹介した内容の参照書籍です。
我々は最新の知見でアップデートしていきましょう!!

【非参照書籍】

奇跡が起こる半日断食―朝食抜きで、高血圧、糖尿病、肝炎、腎炎、アトピー、リウマチがぞくぞく治っ.../マキノ出版

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