たった一回の出会いで、人生は変わるのだ(リチャード・ワイズマン)書を捨てよ町へ出よう(寺山修司) | 気功師から見たバレエとヒーリングのコツ~「まといのば」ブログ

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四ツ谷にありますバレリーナ専門の気功整体「まといのば」のブログです。
気功師から見たバレエとヒーリングのコツを公開します。
「まといのば」では、バレエ・ヒーリング・美容の各種セミナーを行っております。

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気功の魅力は、いつでもどこでも誰でも使うことができるということです。
たとえ寝たきりになったとしても使うことができます。
健康な人でも、寝たきりであっても気功は使えます。それが大きな魅力と言えます。
脳が動いている限りは、気の力という思考の力を最大限に使って、いまの状態から回復し、進化することができます。

気功は道具も不要ですし、場所も選びません。

病床であっても、ひどい鬱になって引きこもっていて1ミリも動けないときであっても、気功を思い出し、それを使おうとするならば、どんどん事態は改善していきます。

気功は我々のようなインドア派にとってはとても面白い魔法であり玩具(おもちゃ)なのですが、しかしプロとして仕事をしていきたいと思ったら、引きこもっているわけにはいきません。
外に出ることで、気功師として進化成長できます。

明日の「手帳講座」という成功哲学系のセミナーでも取り上げますが、重要なのは「運をつかみに行くこと」です。
運をつかみに行くために、「行く」場所は2つあります。ひとつは広大な外の世界、そしてもう一つはもっと広大な内なる心の世界です。
そしてどちらに行くためにも、重要なのは肉体であり、肉体がもたらす行動です。

世の中はブラック・スワンで満ち満ちているというのは我々の共通見解です。身の回りにあるもので何一つ計画経済によって生み出されたものはなく、ランダムに急に突然に現れたものばかりです。
ジャンボジェットはあたかも設計図通りに作られたように見えますが、それは近視眼的すぎです。100年前の自転車屋のせがれ兄弟の無茶な身体を張った試みがあったからこそです。
そこにあったのはブラック・スワンであり、ブラック・スワンの単純再生産によって、ジャンボジェット機も存在します。ジャンボジェット機の出自はブラック・スワンなのです。

ピーターティールは未来を創りだすということは、ゼロから1を創ることだと言いました。
1から2、2から3、3から10にしていくのは、ホワイトスワン的です。しかし0から1は全く違うランダムネスが支配する世界です。
そして0から1を生み出す人と、1から30にする人は全く違う世界に住んでいるのでお互いに理解し合うのは難しいと言えます。

1から2を創りだす側の人は世界は秩序だったプラトン的な世界に見えます。ブラック・スワンを観るのに不自由だからです。
しかし実際はブラック・スワンに満ちています(しかしブラック・スワンを観るのに不自由な人は、スマホの出現は予想されていたとか、コンピューターが世界を変えることは分かっていたと後知恵バイアスで自分のブリーフシステムを修正します。それはそれで盲目の幸せな人生です)。

ブラック・スワンに満ちているということは、そこには災難なブラック・スワンもうようよいれば、幸運をもたらしてくれるブラック・スワンもうようよいるということです。

そして幸運をもたらしてくれるブラック・スワンに出会うためには外に出るしかないのです。

ちなみに災難なブラック・スワンを避けたいと思っていても、避けられるものではありません。引きこもっていても災難は降り注いできます。であれば、なるべく早いうちにたくさんの災難と出会っておいたほうが行き残る限りにおいては、成長できます(それでゲームオーバーになるなら、それまでです)。

ニーチェのつぶやきがこだましますね〜



私を殺さないものは、私をいっそう強くする。
Was mich nicht umbringt,macht mich staerker.



過負荷の原則ですね。
もちろんオーバートレーニングにならないことは大事です。殺されては元も子もないので。そこはデザインです。

ですから、良いブラック・スワンと出会うためにも、悪いブラック・スワンと出会うためにも(出会っても被害を最小化するためにも)、外に出るしかありません。
ただ無駄に外に出ても仕方ないので、まずは内なる旅を深く深くして、その上で同時に外なる旅もたくさんしましょう。

リチャード・ワイズマンは『The luck factor』(邦題『運の良い人の法則』)の中でこう書いています。かれは元マジシャンらしく、その論理の展開もマジックのようです。プロセスのひとつひとつがキラキラしているようで、とても楽しめます。
元ネタ自体はブラック・スワンであり、複雑系であり、スコトーマの原理でしかないのですが、それを少し具体的に、そして少し面白く、少しシュガーコーティングして銀の皿に載せられて提供されると、美味しくいただけます。

(引用開始)
 運のいい人は、自分でも気づかないうちに、偶然の確率を最大限に高めるように振る舞っている。たくさんの人と話し、いろいろな人と一緒に過ごしながら、自分のまわりに人を集め、しかも知り合った人たちとの関係を大切にする。その結果、「運のネットワーク」は驚くほど広がり、偶然の出会いの可能性もどんどん高くなる。たった一回の出会いで、人生は変わるのだ。(引用終了)(リチャード・ワイズマン『運の良いの法則』p.69)

我々はこれを読みながら、複雑系を思い起こし、ハブとなるのは弱い紐帯であったことを思い出します。「まといのば」では「おだやかな人間関係」と呼んでいます。緊密で近く強い人間関係よりも、弱くフラジャイルな(壊れやすい)薄い人間関係のほうが未来へジャンプするときには有効なのです。

これは強運のカラクリです。

その弱い人間関係こそが、あるときある場面で幸運なブラック・スワンとして機能するということです。
(キリスト教でも同様に考えます。神の意志や恩寵は他の人を通じてさりげなくもたらされるのです。それが幼子であることもよく有り、敵対者であることも、重要視していない人からであることもよくあることです。そのような構造であることを知っておけば対処できます)。


外へ行きましょう!!
人と触れ合いましょう!



p.s. 我々の住む世界と同じくランダムすぎる文章ですが、誰かの役に立つこと、誰かの良いブラック・スワンになることを信じて、アメブロという弱いつながりの世界へこの記事を放出します(^o^)



【書籍紹介】
ニーチェ全集〈14〉偶像の黄昏 反キリスト者 (ちくま学芸文庫)/筑摩書房

¥1,728
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*引用は16ページからです。

書を捨てよ、町へ出よう (角川文庫)/角川書店

¥555
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橘玲さんがメルマガで紹介していたので、読んでみたのですが面白いです(橘玲さんのメルマガは僕の貴重な情報源の一つですwもちろん書籍も)。
ただ重要なのは裏に走っている原理を踏まえて読まないと、ただの面白い本で終わってしまうということです。気の利いた自己啓発本に見えてしまいます。
ブラック・スワン、意志力、「脳を鍛えるには運動しかない」そしてMasteryなどの基礎がしっかりしていると、ワイズマンの主張がはっきりと見えてきます。
マジシャンらしい鮮やか手つきで主題を料理していくので、我々はその鮮やかさに目を奪われすぎないことが肝要です。


すぐに読めるので、ざっと目を通すと良いと思います。

運のいい人の法則 (角川文庫)/角川書店(角川グループパブリッシング)

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その科学が成功を決める (文春文庫)/文藝春秋

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その科学があなたを変える/文藝春秋

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よく眠るための科学が教える10の秘密 (文春e-book)/文藝春秋

¥価格不明
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こちらは最近RayZapのアドバイスで使った書籍です。
知り合いのボディビルダーは体重を60kg落としたのですが、そのときの師匠がこの桑原先生です。
私は15キロ痩せるのも太るのも簡単だ! クワバラ式体重管理メソッド (講談社+α新書)/講談社

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他の重要書籍もざっと紹介しておきます。
焦ることはないので、じっくりと読んでください。
ブラック・スワン[上]―不確実性とリスクの本質/ダイヤモンド社

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ブラック・スワン[下]―不確実性とリスクの本質/ダイヤモンド社

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ファスト&スロー(上) あなたの意思はどのように決まるか? (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)/早川書房

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ファスト&スロー (下)/早川書房

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マスタリー: 仕事と人生を成功に導く不思議な力/新潮社

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WILLPOWER 意志力の科学/インターシフト

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脳を鍛えるには運動しかない!―最新科学でわかった脳細胞の増やし方/日本放送出版協会

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