学びの場は馴れ合いの場ではないので | 気功師から見たバレエとヒーリングのコツ~「まといのば」ブログ

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四ツ谷にありますバレリーナ専門の気功整体「まといのば」のブログです。
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何かを学ぼうとするときはリラックスすることはきわめて重要です。
しかしリラックスすることと、緊張感の無い馴れ合いの場になることとは別です。

僕自身は学びの場がふざけただらしのない空気になるのは嫌いですし、そのようなことを基本的には許しません。ただ最近、他人のセミナーを覗いたときにそのような不思議な空間になっていたのに対し、良く言えば違和感を感じました。悪く言えば反吐が出るというか、怒りに似た感情を覚えました。僕自身は師弟関係は民主的なフラットな関係であるはずがないと考えます。そう思いたい方は思えば良いですし、そのような教師を探せば良いと思います。僕はそのような方法を採用しないだけです。それは純粋に教育効果を考えてのことです。教育という機能を果たすときに、平場での対等な対話など反吐が出る話です。対等なら師弟ではなく、お友達です。情報の非対称性が、情報場の傾斜を創り、それが生徒を大きく成長させる原動力となるのです。

学ぶということは、当然ながら、自分で自分を変えることです。知らなかったことを知るということは、自分の内部表現がその分だけ変わるということです。知識というのはどんな些細なものであれ、それはレッドピルです。
強烈な刺激があり、衝撃があり、世界が一変するのが新しい知識です。
それは身体に強烈なダメージがあります。当たり前です。心が変わるということは、身体が変わるからです。心と身体は同じものです。
広中平祐氏の講演を若い時分に聞いたことがあります。彼曰く、人が成長するのはショックを受けたときだけだ、と。ショックには3つあり、カルチャーショック、ネーチャーショック、そしてヒューマンショックだそうです。文化の違いに受ける衝撃と、自然から受ける衝撃、そして人との出会いの衝撃です。ポイントは衝撃にあります。ショックを受けないと成長しないのです。
日々、どれだけ熱心に計算ドリルを解いても、1mmも成長できないということです。
自分は1ミクロンも変えること無く、無駄なガラクタ知識だけを増大させて、何事かを知ったように勘違いするバカが増えていますが(いつの時代もそうですね)、そんなガラクタの増大はGoogleのロボットに任せれば良いです。どうせかなわないのですから。

何事かを学び、強烈に成長するときは、ショックを受けた時だけです。
ショックを受け、そのことで心と身体が強烈に変わり、内部表現が変わります。それが何かを学ぶということです。
ショックを受けると身体は緊張状態に陥ります。当然のホメオスタシスの反応です。
だからこそ、何かを学ぶときはリラックスが必要なのです。学ぶときは必然的に緊張するからです。それは真剣に学べば学ぶほどそうです。

ぼーっとしていて、何も変わらず、それでいて自分から自分を変える気も無く、何も緊張感の無い頭の不自由な方々が「もっとリラックスしなきゃ」などと思っても、それはバカが増大するだけです。

まずは自分で自分を叩き起こすことから始めましょう。