自分だけが良ければいいのか? | 気功師から見たバレエとヒーリングのコツ~「まといのば」ブログ

気功師から見たバレエとヒーリングのコツ~「まといのば」ブログ

四ツ谷にありますバレリーナ専門の気功整体「まといのば」のブログです。
気功師から見たバレエとヒーリングのコツを公開します。
「まといのば」では、バレエ・ヒーリング・美容の各種セミナーを行っております。

「まといのば」でやっていることは傍目にはオカルトです。
手を当てれば捻挫が治り、鳩尾に触るだけでくびれができたり、ファンデーション無しでも手を重ねるだけで美肌になる・・・。
30分あれば5番に入り、踊ったことのない大人がY字バランスができる。

科学的と言われてもにわかには信じ難いのは良く分かります。気功は「体験してみれば分かる」とか「見れば分かる」などと言いますが、「まといのば」ではそうは考えません。やはりやりたいという気持ちと少しばかりのIQが必要です。IQと言っても、勉強ができるとか資格を持っているというのはもちろん関係ありません。「まといのば」には、医師も弁護士も大学教授も高卒や中卒のバレリーナも集います。小学生からいますが、それぞれの立場と理解に相関関係はありません(もちろんきわめて少ないサンプル数ではありますが)。

そして長年通っているから上手だとか、新入りだから下手ということはありません。ベテランも新人も同じ土俵で、その人がどれだけ抽象度を上げて、体感するかにかかっています。新人がベテランをごぼう抜きすることなどよくあります。ベテランが圧倒的な技量を披露してくれることもあります。

ただ「まといのば」での常識と社会の常識の接点がわずかであることは事実です。(わずかでも接点がなければ誰も来ませんし、常識ど真ん中では誰も来ません)。

ですので、「まといのば」で学んだことは外では「黙っている」ほうが良いと思います。良い情報はみんな欲しがっているはずだというのは、無邪気な幻想です。第一に「良い・悪い」は純粋に主観的です(純粋とは、言い過ぎですが)。第二に明らかに有効な情報でも、言われて怒り出す人もいます。

例えば、身体の固い方が一生懸命ストレッチをしているとします。その方の横に行って、「そのストレッチは無意味ですよ。それどころか身体を傷つけますし、もっと固くなりますよ」と優しく教えてあげたら感謝されるでしょうか?
5割の人は怒りだします。
まあ怒らないまでも「私(俺)はこうやって今までやってきた!」と言いそうです。

あなたは「だから固いのです」と優しく諭します。身も蓋も無い言い方ですが事実でしょう。
スポーツジムでせっせとストレッチをしている姿を見ると哀れです。どれだけ頑張っても、ほんのわずか柔らかくなるかもしれないだけだからです。「買わないと当たらない」とばかりに宝くじを買って、お金をドブに捨てる人々と同じです。買っても当たらないのです。それよりむしろ宝くじを買いに行って、交通事故にあう可能性のほうが高い。そんなストレッチを何年も続けても無意味です。
でもそうやってちゃんと丁寧に教えてあげたら、その相手は喜ぶのでしょうか?

「まといのば」に集う方々は良い人が多いです。だから自分が幸せになったように、他人も幸せになって欲しいと思うのは分かります。しかし基本的には「黙っていた」ほうがいいです。これは別に「守秘しましょう」という話しではありません。
他人に薦めるエネルギーを自分に注ぎ込んだらどうかという提案です。

大人からバレエを始めて、それでもバレエが好きで好きで仕方なく、でもバレリーナ体型やつま先を持つことは諦めたという方たちが、次々と大きく変わっていきます。驚くほど美しいアンディオールや、5番、甲の出たつま先などを実現します。それも無理なく論理的に穏やかに変化します。

その変化だけを見るとまさに奇跡です。家に帰って「セミナーで骨格模型を触ったら、足が細くなった」と家人に報告したら、聞かされたほうは正気を疑うでしょう。

だからこそ「黙って」変わることです。

セミナーでも良く冗談混じりで(しかし半ば本気で)伝えるのは、あなたの甲の美しさや脚の長さ、身体の柔軟性に驚いた人から「どうしてそんなに綺麗なの?」と聞かれたら、迷ったふりをして「...生れつきなの」と答えるように言っています。

もし正直にあなたが「気功で変えたの」などと言おうものなら、賞賛が蔑みに変わり、聞かなかった振りをされます(笑)

我々が理解したほうがいいのは、「もっと細くなりたい」「5番に入りたい」「足が高く上がりたい」と言ってもそれは「言っているだけに」過ぎないのです。痩せたいと言いながら、食べるのを止めない人に何を言っても無駄なのと同じです。口先だけです。本気の人はあなたをつかまえて本気で聞いてきます。

これは開業しているヒーラーの皆さんも同じです。相手の本気のwant toのみを見ることです。焦らしてもセーブしても良いです。自分のエゴのために相手をヒーリングするわけではなく、僕等はクライアントのゴール達成の手伝いをするだけです。八百屋さんが野菜を売り、パン屋さんがパンを売るのと同じです。