養成講座でベテランヒーラーさんからご質問がありました。
「まといのば」では、なぜ「気功」と言うのですか?、と。
巷(ちまた)では、「エネルギー」とか「波動」と言ったり、全く新しい言葉を生み出したりされています。僕はそれはそれで良いと思います。
僕自身は自分自身のことを「ヒーラー」と呼んだり、「気功師」もしくは「整体師」、「気功整体師」、「身体調整師」など様々です。
「エネルギー」や「波動」という言葉を「まといのば」が使わない理由は単純です。
「エネルギー」も「波動」も物理学の言葉だからです。
物理学の言葉であり、科学の用語なので、厳密な定義があります。
それを勝手に言い換えるのが適切とは思えないからです。
例えば「秘伝の気」とは「無限のエネルギー」ということです。熱力学の法則に反します。
「波動」も同様です。
物理学なり科学の言葉で「気」を語るならば、「情報」がギリギリ相応しいでしょう。
苫米地先生は「気」とは「生命エネルギー」であり、それを媒介として「情報」が流れると定義されています。
伝送のカラクリは「量子化通信」かもしれない、というところまでしか分かっていません。
また、気功の認知科学的な定義は「共感覚による内部表現の書き換え」です。
ただ「共感覚による内部表現の書き換え」と言われても、あまりピンと来ません。臨場感が高まりません。
それでしたら、人口に膾炙(かいしゃ)した「気功」のほうが相応しいだろうという判断です。
そのため「まといのば」では「気功」という言葉を使っています。
「気功」という用語は古いようで新しい言葉です。かつては導引・布気と呼んでいました。文化大革命以降の言葉と言われています。
「気功」は少し前まではオカルトでしたが、今は少し状況が変わっています。
僕も10年前ならば、エネルギーヒーリングと呼んでいたかもしれません。10年後には「共感覚による内部表現の書き換え」と呼んでいるかもしれません。
ピンとくるのを使えばいいですし、用語は統一的に使用されていれば、何でもいいと思います。結果が重要であり、それを支える理論的整合性があればなおいいと思います。