美しい首になるための魔法のツボを紹介しましたが、美しいアームスにするためにツボも同じです。そこに触れるとバレリーナの美しいアームスに近づけます。
胸の中心にある胸骨という骨の中心部分、乳首と乳首の中間です。そこからアームスが始まっているイメージで動かすと、手は美しくなります。
僕らは骨を直接見たり感じたりすることが無いので、つい皮膚の表面のイメージで身体意識を作ってしまいます。だから手を動かそうとしたときに肩や腕自体に力を入れがちです。でもそこに力を入れても手を動かすことにはあまり関係ありません。むしろ邪魔します。
よくやる実験ですが、アームス(肩から手先まで全体)に思いっきり力を入れて、その上で動かそうとすると、ぎこちなくしか動きません。でもこれが私たちの通常の身体状況です。全身に力が入っています。でもそれに慣れてしまったので、気付いてはいません。
力を抜いて動かしなさい、とは言われるでしょうが、抜くことは難しいです(意識をすればその部分は予備緊張をします。エンジンがかかった状態になります。ですから意識をして抜くというのは単純に言えば矛盾した現象です)。ですから、アームスを動かすときは、胸の中心しか意識せず、そこから全てイメージで(もしくは「気」で動かす)と思うことです。
そうすれば肩や上腕や前腕の筋肉は良い意味でスコトーマ(意識の盲点に隠れ)になり、脱力ができます。
もちろんこの胸の中心を触るという技術のカラクリはこれだけではなく解剖学的な根拠もあり、それはそれで面白いので、また書きます。