ゴールはいらない?! | 気功師から見たバレエとヒーリングのコツ~「まといのば」ブログ

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四ツ谷にありますバレリーナ専門の気功整体「まといのば」のブログです。
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「ゴール(目標・夢)が重要なのは分かっている、でもそれが見つからない」。
ならばそこで悩んで足踏みするよりは、「ゴールは不要」と割り切って、それでも結果を出せる方法を探しましょう!
前半でゴールの重要性について確認し、後半でゴール無しで同じ結果を出す方法論を見ていきます。(長文です)


もちろん苫米地理論においてゴールはきわめて重要です。
時間は未来から、ゴールの世界からしか流れてこないので、まず現状を越えたゴールを決めましょう、と言われます。

ゴールが認識を生みます。

当然ですよね。
何かを食べようと思って(というゴールがあって)冷蔵庫を開けるから、食材が見えるのです。食べるのがゴールであり、ゴールがあって認識が生まれます。

ですから自分のゴールに関係ないものは見事に見えません。それがスコトーマ(盲点)の原理です。目の前にあっても見えません。
出勤前にお財布や携帯が見つからなくなるのは、無意識が出勤拒否しているからです。ゴールが変わると目の前にあっても見えません。

脳は怠けるのが大好きですので、ホメオスタシスを維持するためにもゴールをスコトーマに隠します。ゴールさえなければ、現状を続けられるからです。(正確には怠けない限り、脳はエネルギーを使い過ぎてしまい生体は餓死してしまうので、怠けるのは安全装置です)

コーチングの創始者であるルー・タイスはゴールが無いとどうなるかを、アメリカの統計を使って説明しています。結論は衝撃的です。ゴールが無いと人は死ぬのです。それもすぐにその場で。
健康であるかとか、絶望しているか、ということに関係ありません。脳の仕組みとして死ぬのです。
ゴールが無ければ生きる意味はないので、脳と生体は自動的に死にます。

生物でもそうですよね、ゴールが無くなると死にます。子孫が残せれば親は死にます。自己保存と繁殖が生体のゴールですが、自己保存は種として達成されれば良いのです。それが繁殖です。
人間は鮭の卵並に成長するには二世代が必要です。だから孫が成熟して始めて祖父母は死にます。

鮭はゴールを達成すると死にます。人間も同様です。

鮭は遺伝子プログラムですが、人間はもう少し抽象度が高く、自分でゴールを決められます。

逆にゴールを失えば死にます。
ゴールを達成した人々はゴールを失った人でもあります。そうすると平均18ヶ月で死亡するそうです。
これはセミリタイヤしたフロリダのお金持ち達の平均寿命が18ヶ月という統計からです。
ゴールは達成しても失います。達成したので、もはやゴール(目標)ではないからです。
大金持ちになって優雅に人生を過ごそうと願い、必死で働き大成功し、その夢を達成してフロリダで優雅に過ごしていると、脳はゴールがもう無いと判断します。
よって1年半で死ぬのです。

彼等は人一倍健康でしょうし、衝撃的ですが、筋は通っています。

もちろん皆さんはそれを知ってた上でそれでもゴールが見つかりません、と言います。


以前、苫米地先生に「モチベーションが上がりません」と相談していた人がいました。先生はどう答えるのだろうと思っていました。
そうしたら丁寧にホメオスタシス理論を説明しながら、成功するためにはモチベーションが不要であることを鮮やかに示されたのです。

そこで僕が理解したことがあります。気功もTPIEやPX2のようなセルフコーチングのシステムも完全な情報理論であるということです。簡単に言えば数学だということになります。もちろんこれは苫米地先生は繰り返し言っていることですが、その意味がはじめてその時、少し分かりました。

ある変数や解法が抜けていても解けるのです。

逆に言えば「ゴール」という変数が(いま、意識から)抜けていても解けるということです。

ですから、ゴールが見つからないということを、ホメオスタシス(現状)の維持のために脳が使っているならば、それを逆手に取りましょう。

ゴールは不要だ、と。

ポイントは三つです。Rゆらぎ、止観、エフィカシーです。

まずはRゆらぎです。
自分がしていることをいちいちゆらがせていきます。行動を意識にあげていきます。
そして意識にあげたら、そこでわきおこる情動を眺めましょう。止観ですね。止観とは止めて観るということで、煩悩を止めて宇宙を観ることです。情動を発火させず眺めてみましょう。

上座部の歩行禅のようなものです。行動しながら、全ての感覚を意識に上げ、そしてそれに解釈をしないで眺める。
そして今していることでエフィカシーを維持します。
例えば主婦ならば、私は世界最高の主婦である、と思って行動する。学生ならば、私は世界最高の学生と思う。いましていることでハイエフィカシーを維持して、その状態から世界を見ることです。

世界最高のフリーターだったら自分は何を見て、何を考え、何をするかを感じることです。あたかもそうであるように本気で演じるとスコトーマが外れます。

Rゆらぎをすれば、ホメオスタシスは情報空間に移動し、止観でそれがいっそうゆるがされます。その上で今していることにエフィカシーを維持すれば、ホメオスタシスの抽象度は上がらざるを得ません。スコトーマ(盲点)は外れ、その中でゴールは見えてきます。

ゴールが見つからないと悩むのではなく、ゴールは無くてもいいと割り切って、自分のリアリティをゆらがしていきましょう!