固形石鹸て… 昭和の香りがします… 懐かしいですよね…
小さな場所から少しずつ時代と共に変貌していく景色… 少しだけ切なく感じるのは年齢のせいでしょうか…
さてさて… 朝から晩まで撮影の日々… 芝居をする幸せを感じます…
今回の作品も多くの方に御覧いただき… 日常とは違う時間を過ごしてもらえたら… 嬉しい…
そんな撮影現場で不思議な出来事が起きました…
クランク・インして数日…
「的場さん!御無沙汰してます!」
現れたのは… 何本も監督として作品を世に送り出している人物…
「あれ?久しぶり!元気ですか?って…どうしたの?」 この現場にいることを不思議に思います…
当然だよね… 今の作品を撮ってる監督は別の人物…
「今日は応援です!何日か現場に顔出しますんで!」「あぁ。よろしくね。」
監督が現場の応援…
助監督として?制作として?
その夜、別の人物が… 「的場おじさん!久しぶりですね!」
こちらも監督として何本も作品を世に送り出している…
助監督のチーフも監督としてデビューしている…
気がつけば現場は監督だらけ…
去年、撮影した映画も俺と同年代から歳上の監督達が…助監督として現場スタッフをやっていました…
昨日、チーフやってる助監督に「なんで助監督って若い人間が少なくなったの?昔はいっぱいいたじゃん?」と、聞くと… 「助監督は慢性的な人手不足です。今の若い人達は見切りをつけるのが早いです。給料は安いし労働は過酷だし…監督になりたいって思いはあっても続かないですね。すぐ飛びますよ。」
少し前まで俺が「的場さん、ADブギを見て業界に入りました!」ってスタッフがたくさんいました…
今は人手不足… ちょっと切ないね…
今は映像系の業種も増えたってのもあるのかな?
ユーチューバーって企画・演出・主演だもんね…
「俺、スゴい映画を撮りたいんです!」って、寝不足の目をキラキラさせて言ってたあの頃の助監督のような若者に会いたいなぁ…
確かに生きていく上で金は絶対に必要だよね…
でも、熱い魂を持って夢に向かう姿… 若者の特権にも思う…
数日前に… 「俺、いつか監督デビューして的場さんを呼べるような監督になります!」って言ってた人間から連絡が来た…
「監督作品が出来ました!時間があったら席を用意しますので観に来てください!」
嬉しい連絡… ヤツは夢を実現させた… ここからが勝負だね…
いつヤツからオファーが来るのが楽しみです…
もがけ若者… 夢に向けて… もがけ俺達…
まだまだ夢の途中… 人生の途中…
皆さん、人生…もがいてもがいて… 目一杯、楽しみましょう…
追伸・
昨日と今日の俺…
もう何を撮影してるのか… お分かりですよね…
最凶の男…
そして発砲…
そんでもって… 佐藤藍子ちゃんと…
藍子は20年くらい前からの仲間…
可愛らしくて… お茶目で…優しくて…芯が通った 素敵な女性…
そんでもって素敵な女優さんです…
「的場兄さん、一緒に時代劇やりたいね!」
初共演が「次郎長三国志」だったしね…
俺も… 久しぶりに時代劇やりたいな…
ちなみに今日の俺のテーマソングは『ニューグランドホテル』でした…
『雨音が忍び込む…ニューグランドホテル…優しさに甘えない女だった…』